グリーンペイント スタッフのブログ

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2018年04月

グリーンペイント寺沢です


南区澄川住宅の続きです。

まずは外壁塗装、いつものように弱溶剤系の浸透性エポキシ樹脂シーラー塗装

弱溶剤系は臭いが強いのが欠点ですが浸透性能においては水性系より優れています。

水性系塗料には水性特有の表面張力が働く影響で、どうしても弱溶剤系には敵わない

ガラスの上に水を落とした時と、同じくガラスの上に灯油等を落とした時の比較に例え

水は表面張力により丸い水滴になるが灯油はサーッとガラスになじんでしまうのと同じで

塗装面に細かい凹凸があったりすると水性系は表面張力の影響で浸透が阻害される

特に冬期間は凍結してしまうような寒冷地では、外壁基材の表層にどれだけ深く

浸透固着しているかが長い年月での劣化度合に影響を及ぼすと考えています。
シーラー塗装後の中塗り
そういう訳で弱溶剤のシーラーをなるべく使いたいのですが臭いの問題などから

使うことが難しいときもありますが性能は間違いないシーラーです。

シーラーの説明が長くなりましたが、その後の作業はいつもと同じように

色違いの中塗りを塗ってからのお客様指定の上塗り色で仕上げです。
上塗りは元の色に近く
屋根は黒色サビ止め塗装後にハイソリッドシリコン塗料による仕上げ
バルコニーはスノコを外してから塗装します
ハイソリッドシリコン塗料は一般的な屋根塗装用シリコン塗料よりも単価が高く

ハイソリッド1回の塗装で一般的シリコン2回塗りと同等の塗装膜厚を

確保できるという塗料で、高性能な分取り扱いも難しく

塗料中の固形分が多く蒸発する溶剤成分が少ないという配合から

硬化乾燥まで時間がかかり、夜露による白化や艶引きが発生しやすく

希釈をしてはいけない塗料設定の為、塗料粘度が高く塗装作業には

高い技術力が必要になります。
ハイソリッドシリコン塗装完了
「一般的シリコン塗料を2回塗ればよいのでは?」という意見も聞こえてきますが

当社でも屋根用塗料の2回塗り仕上げを行っていますが

北海道のような積雪が多く気温が低い地域では、通常の屋根劣化だけではなく

屋根に積もった雪や氷が滑り落ちる際に出来る、傷からのサビなども考えると

判断が難しく、私の経験論からは屋根塗膜へのアクシデントが発生しない地域は

間違いなく2回塗りが良く、突発的アクシデントの可能性がある地域においては

トップコート1回塗りは有効です。

トップコートを2回塗るということは、2回分の材料費と人件費が発生するわけで

屋根塗装金額は単純に1回塗りの2倍の金額になりますが

滑雪剥離や雪下ろしによる剥離→サビ発生はトップコートを2回塗っても

防ぐことは難しいことから、トップコート1回塗りの

価格を抑えた屋根塗装の説明をさせて頂いております。

1回塗りで2回塗りと同等の性能を発揮するハイソリッドシリコン塗料は

優れたランニングコストとお客様へのサービス性が高い商品なので

屋根塗装をご検討中のお客様!是非グリーンペイントの

2液混合型ハイソリッドシリコン塗装

低価格でもハイスペックな屋根塗装あります!!是非!!←2回目^^;
ハイソリッドシリコンの艶は良いですねー
澄川住宅の玄関廻りには木材が使用されていて既存の木部塗料は劣化が

進んでいる状態で、雨水や紫外線の影響によるシミが出ていたので
玄関廻り木部、シミが出来ています
研磨作業でシミを落としてから木材用の防腐防虫保護塗料(含浸タイプ)を
シミが落ちるまでがっちり研磨します
RIMG5423
当初予定していた2回塗りで仕上げたのですが、木材劣化から塗料の吸い込みが

大きく仕上がり感が悪かったので合計4回塗り仕上げを行いました。
木材防腐塗料塗装3回目
4回目塗装、厚みが出てきました
さすがに4回塗ると含浸タイプでも、なんだか塗装膜が出来ているのじゃないか?

と思えるくらいの仕上がり感になり今後の耐久性に期待できますね。

この度はグリーンペイントに工事ご依頼頂き、誠にありがとうございました!






グリーンペイント寺沢です


室内漆喰塗装の続きです。

前日に塗装したシミ止めシーラーは乾燥が重要な塗料なので

次の日にシックイ塗料1回目を塗装します。
シックイ塗装1回目
お客様が指定された色はアレスシックイ標準色の若竹色で

淡いグリーン系のきれいな色です。
色は若竹色指定で薄いグリーン色
シミ止めシーラーも白色だったこともあり、最初の黄色いヤニの色は

大分抑えられていたのでシックイ1回目塗装でほぼ下地の色は

隠すことが出来ました。

驚いたのは前日塗装したシミ止めシーラーが乾燥した後は

かなり強くタバコのヤニ臭が残っていたのですが

シックイ1回目塗装を塗り終えてからは

明らかに部屋の匂いが弱くなっている?

というよりヤニ臭がほとんどしなくなっている!
1回目塗装完了
そんな良い驚きとは裏腹に、あまりよろしくない驚き→シックイ塗料はとても乾燥が早い

「恐ろしいほどの乾燥スピード」とでも表現しましょうか^^;

次工程に取り掛かるには良い特徴なのですが

塗装していてドキドキさせられるような塗料であることを事前に説明しておきます。

期待と不安のシックイ2回目塗装を進めていきます(;^ω^)

シックイ塗料は通常塗料と逆で塗料状態の方が色が濃い

乾燥すると白っぽくなるようで、これもシックイ成分が影響しているからなのか?
シックイ2回目塗装
シックイ塗料は塗ったときの方が色が濃い?
などと色の事などを気にしていると、ナニィィッーー!?

と驚くほどの乾燥性?乾燥というより下地に水分が吸い込まれているかのような

驚異的な渇きです!砂に水がしみこむような←これは言い過ぎ^^;

とにかくシックイ1回目塗装膜がシックイ2回目塗料の水分をグイグイ吸い込むようで

大慌てで塗装することになってしまいました。
みるみるうちに水分が無くなっていく!?
前回のシックイ塗装ではトイレのみの塗装だったので壁面が小さく

それほど意識しなかったのですが、壁面が大きくなると

その恐ろしさを思い知ることとなったのでした。。。

そんなシックイ2回目塗装も無事完了し、養生をはがしてから・・・

ハッキリと感じます、臭いが消えている!タバコのヤニ臭がまるで無くなった!
施工完了
けっして関西ペイント、アレスシックイ担当者から賄賂を貰っている訳ではありません^^;

何も貰っていなくても宣伝したくなるほどの消臭効果ですよこれは!

部屋の臭い等でお困りの際にはアレスシックイ塗装を是非ご検討ください!
驚くほど匂いが消えています!
その他にも湿度調整機能や抗菌、抗ウイルス機能も備えているようなので

お部屋のリフォームにお勧めですね。





グリーンペイント寺沢です


本日は外壁塗装ではなく住宅室内塗装の施工記録をご紹介させて頂きます。
北区屯田住宅室内
基本的にグリーンペイントでは春から秋にかけては外部塗装をメインに施工していて

冬期間に内部塗装を施工させて頂いております。

丁度今回はギリギリのお申し込みで色の選定に時間がかかった経緯で

4月に内部塗装を施工させていただく形となりました。

施工させていただく部屋は、間取り6畳でタバコのヤニがひどくなったので

消臭効果を期待しての漆喰塗装をお申込みいただきました。
タバコを吸っていたそうで部屋が黄色くなっています
元々は白かったクロス壁がかなり黄色く変色している状態で

部屋全体にタバコの匂いが残っている感じです、天井フクビなどにもタバコヤニが

付いているので塗装前にしっかりヤニ落とししておきます。
天井フクビも黄色くなっています
フクビは塗装前に清掃しておきます
白くなった^^
塗料が付くといけないところはビニールで養生していくのですが

同時にクロスの破れや浮きなども補修材を充填しておきます。
クロスの隙間なども埋めておきます
室内すきま埋めと言えばボンドコーク!を一番初めに思い出してしまう・・・

大手塗装店勤務時代に先輩職人さんが

「ボンちゃん持ってきてくれ!」、「ボンちゃん持ってき~て~」と何度も何度も

言われた影響からか、どうしてもボンドコークを連想してしまいます。。。

セメダイン、かべシール^^;でしっかりと隙間や浮きを補修しておき
ボンドコーク等、これはかべシールでした
部屋全体に付着しているタバコのヤニ、このヤニ処理を間違えると大変残念な

仕上りになってしまうので注意が必要です。
ヤニ止めシーラーとアレスシックイ
タバコのヤニは水溶性で通常シーラーでは乾燥前の塗装したシーラー内に

ヤニが溶け込み?シーラー乾燥後にシーラー塗装膜表面にヤニが出てくるのです!
まずはヤニ止めシーラーを塗っていきます
そして、その上に塗った中塗りの上にもヤニが顔を出し、上塗りの上にまで

顔を出す( ゚Д゚)水性塗料を塗り続ける限り永遠にヤニが出続ける・・・

永遠かどうかは試したことが無いので確証はありませんが^^;

しつこくしつこく出続けるのは間違いありません!

なので各種ヤニ類を止めることに特化した水性シーラーを塗装します。
しっかりヤニを止めましょう
弱溶剤系のヤニ止めはとても強力なのですが匂いがきつく室内には向かないので

水性ヤニ止めシーラーを使用するのですが、このシーラーは使用方法を誤ると

ヤニが止まらないことが多々あり、塗装後の乾燥時間が短いとヤニが再発します。

ヤニ止めシーラーはしっかり乾燥させることが大切です。
ヤニ止めシーラー塗装完了




グリーンペイント寺沢です


4月上旬から中旬の間位から始まった南区澄川住宅の

施工をご紹介させて頂きます。
南区澄川住宅の足場仮設
澄川住宅は大型住宅で平均サイズ住宅の1.5倍ぐらいの面積があり

足場仮設ではかなりの足場部材を使用しました。

新築から1回塗替えをしてある状態で前回の塗替えから10年前後の

劣化程度でしょうか、外壁窯業系サイディングの目地、窓廻りシーリングには

表面に塗装膜があるのですが、ほとんどの箇所でシーリングのねじれによる

表層塗装膜の断裂が見られます。
シーリング表層にねじれが発生しています
このシーリングのねじれ?ともいえる症状は過去にグリーンペイントでも

経験したことがあり、現在の当社見解としては特定のシーリングメーカーの

シーリングを使用した場合に発生するものではないかと認識しています。

グリーンペイントではシーリングメーカーを以前に変更しており

現在ではシーリングのねじれは施工後1年、3年、5年、7年と確認していますが

シーリングねじれ発生率はゼロに近くなっているので、特定の商品に発生する

特有の問題ではないかと考えています。

シーリングを撤去していくと劣化は表面だけではなく、内部にも進行している

ようなので既存シーリングは完全に撤去していきます。
窓廻りシーリングもザックリカッターで撤去した後に
シーリング撤去は目地、窓廻り問わずにザックリと両サイドにカッターを

入れただけの簡易撤去であればすぐに作業は終わるのですが

ザックリ入れたカッターの後に残る既存シーリングの薄皮が問題で

その薄皮から剝離→シーリング断裂→浸水によるサイディング板材破損→

塗装膜は生きているのにシーリング断裂箇所からの浸水には無力。。。

なんてことも起こりえるので薄皮も撤去しておいた方が確実なのですが

薄皮撤去はとても時間と労力がかかります
丁寧に薄皮除去を行う
ザックリカッターー!!^^;(古いッ)の3倍くらいの時間がかかる

薄皮撤去ですが効果は確実にあります!
問題のあるシーリングは薄皮まで完全除去が望ましい
撤去後はボンドブレーカー取付→プライマー塗布→シーリング打ち込み

最後のシーリング均しですが、関東でお世話になっている曽根塗装店店主

曽根さんと一緒に仕事させてもらった時に、0,1ミリでも厚くシーリングを

残せるように限界ギリギリまで均し圧をコントロールして仕上げていく作業を

間近で見て「これは職人ができる最大のサービスの1つであることは間違いない」
(くどい?)

感銘を受けました、均し圧を弱めればシーリングは厚く残せますが

両サイドのマスキングテープ上に残ったシーリングがテープを剥がす際に

めくれてしまう大きなリスク、均し圧を少しでも間違えると手直し工事と

成功するとハイレベルな高耐久シーリング完成という表裏一体の仕上げ作業

高い技術力が必要な神経をすり減らす作業です。

店主曽根さんの姿を思い出し、自分もできうる限りの技術で

最大のサービスのうちの1つというやつ(くどい^^;)を実践していきたいと思います。
シーリング均しではえぐらないようフラットに仕上げます
引き続き屋根塗装もサビ止め塗装まで終わり屋根トタンの端末シーリングを

行っていた時に、何やら目に留まるものがありました
屋根錆止め塗装完了
トタン端末をシーリング施工していると
トタンの折り返し箇所にちぎれたような跡がある?
これは!
新築施工時に折り返し箇所を強く締めすぎたせいでちぎれたのでしょうか?

あまり見かけないものでしたが、ちぎれた箇所の内部までシーリングを充填して

防水処理をしておきます。
裂け目内部にシーリングを充填
外壁作業に戻ります!シーリングの硬化後には窯業系サイディングの基材への

浸透性に優れる弱溶剤エポキシシーラーを塗装して
浸透作用の高い弱溶剤エポキシシーラーを塗装
剥離欠陥の多い軒天井塗装では下塗りとして同様の浸透固着作用の強い

シーラーを塗装してから作業を進めていきます。
軒天井は剥がれやすいのでしっかりシーラーを浸透させます

グリーンペイント寺沢です


東区北35~40条住宅の続きです。

こちらは職長斉藤氏が担当するのでサポートで私が入った日の

工事記録を部分的ですが説明させて頂きます。
一見すると外壁に艶もある
北35~40条住宅は既存外壁に艶がありパッと見には劣化している様に

見えないのですが高圧水洗浄が終わった後には

見積り時の想定以上に劣化が進んでいる状態でした。

お客様のお話を聞かせてもらうと、訪問販売の塗装業者さんに

塗装依頼していたようでかなりお安い金額で全塗装工事を行っていたようです。
軒天井部位が落ち込んでいる!?
安かろう悪かろうというのは良くある話ですが

まったくもってその言葉が当てはまってしまったとでも言いましょうか^^;

軒天井に外壁塗料をそのまま塗装していたり、軒天井塗料は透湿性が必須なので

外壁塗料では対応が難しく、ほとんど浮き上がりバリバリと剥がれてくる状態です。
軒天井に外壁塗料をそのまま塗ったので剥がれている
外壁亀裂箇所も前回塗装ではそのまま無処理で塗装した影響か?

亀裂から浸水した水で亀裂廻りの既存塗装が大きく浮いている。
普通の外壁亀裂に見えますが・・・
浸水を繰り返して周りが大きく浮いている
煙突のブロック固定用鉄製バンドがボロボロにサビているのはいつもの事ですが
煙突のサビ爆裂欠損
屋根トタンと煙突モルタルの取り合いに嫌な予感のする小さな穴を発見
煙突根本の小さな穴ですが
ケレンしていくと煙突モルタル内に収められているはずのトタンがボロボロにサビて

穴が大きく空いている?お客様が雨漏りすると言っていたのは

ここに起因する可能性が高いと思わせるような穴の開きっぷりです( ゚Д゚)
分かりにくいですが
これほど劣化していました
数えるときりがないくらいに大変な状態になっているので
煙突モルタルも
剥落しています
言い過ぎにならない程度に前回塗装の問題点をご報告させて頂きました^^;

しょんぼりしていても仕方がないので補修開始です!!

煙突付け根の大きな穴には奥までしっかりシーリング材を充填後
トタン取り合いの穴にはシーリングを奥まで充填
密着性の高い樹脂モルタルを3回塗りで形成していきます。
※モルタル系の材料は一度に厚付けするとひび割れるので注意します。
それから樹脂モルタルで形成
大きく補修した煙突
外壁亀裂箇所は掘り込みを入れて補修材の厚みを確保できるようにしてから

外壁補修材を充填しましたが、充填剤が乾燥すると痩せるので

同じ個所に3回くらい充填していきます。
ひび割れは少し彫り込んで
外壁補修材を充填していきます
恐ろしく劣化が進んでいましたが、こういうパターンはこれでまたやりがいも

出るもので、劣化予測箇所を全て直した達成感は格別です(^^♪
日は沈み、そして昇る(;^ω^)

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