グリーンペイント スタッフのブログ

仕事、趣味など、ちょっとしたことです。 以前のブログはこちら→http://green-p.biz/blog-ts

2018年09月

グリーンペイント寺沢です。


9月下旬は北区新琴似住宅を施工させて頂きました。

新琴似住宅は外壁面積の大きい大型住宅です。
北区新琴似住宅
軒天井の張り出しも無く、四角い形状を組み合わせたような形をしているので

足場仮設は近年にないくらいに、スムーズに終了しました。
足場仮設完了
建物2階には、壁内に組み込まれるような形でバルコニーがあります。
バルコニー内床スノコ
バルコニー床面には樹脂製スノコが設置されていて、たいていの場合

その下にトタン屋根があり、屋根塗装を行う都合、スノコを撤去します
スノコ取付けビス頭がなめている
新築時に取り付けられたスノコですが、設置の時に壁際など狭隘部

下手な打ち方をすると、ビス頭をナメらせる確率が上がります。

案の定、角部でなめらせたビスがあったので、ビス頭復活セットの出番です。
ビス頭復活セット^^
貫通ドライバーをナメた十字に合わせて、ハンマーで叩く

これを数回繰り返すと、大抵のナメた十字は復活します、が

それでもダメな場合は、打撃の力をビットの回転に転換するドライバー

潤滑スプレーと組み合わせることでほとんどのネジは復活します。
インパクトドライバーで十字を復活させる
スノコを外すとトタン屋根上はゴミが多く、このような組み込み型のバルコニーは

風が通りづらく,ゴミが溜まりやすいので、高圧水洗浄で綺麗にしておきます。
スノコ撤去後
ゴミが多いので洗浄で洗い流します
事前に準備を済ませてから、高圧水洗浄を始めていきます!
高圧水洗浄作業
新琴似住宅の外壁は、窯業系サイディング

高圧水の圧力で、外壁の経年劣化による脆弱部位が吹き飛びます!?
表層がはじけ飛んだ
このような脆弱箇所は、サイディング基材になる窯業系材が経年の

紫外線や風雨、風雪の影響で粉状に劣化したもので

既存塗装膜下で、数mm単位が粉化しているもので

脆弱箇所は外壁から浮き上がったような状態になっています。
脆弱箇所は高い水圧で除去します
広範囲を処理できる、高圧水洗浄で除去するのが最も有効です。
外壁チョーキング粉化物です
外壁の既存塗装膜の防水性能が落ちて、サイディング基材へ浸水するようになり

それにより窯業系基材の中性化や風化現象が発生しています。

外壁既存塗装膜の劣化→チョーキング現象の粉化物が写真のように流れ落ちます。
既存シーリングはひび割れている
洗浄作業が終わってからシーリング作業に取り掛かるのですが

外壁塗装工事では、洗浄作業とシーリング作業どちらを先に行うかが

塗装店によって違うこともありますが、グリーンペイントでは

既存シーリングに大きな断裂が無く、細かいひび割れ程度の場合は

洗浄作業から先に行い、シーリングの大きな断裂からの洗浄水の

浸水が懸念される場合は、シーリング作業を先に行うようにしています。
カッターを入れて
引っ張って抜き取る
シーリング撤去作業には、簡易撤去と呼べる作業薄皮までの撤去という

2種類の撤去作業があります
薄皮と壁面の間に!
簡易撤去は、カッターを入れて引き抜くだけという作業で

少ない作業労力で既存シーリングの撤去を行えます。
薄皮を残すとこのような隙間が出来ることもある
しかし、稀に写真のような既存シーリングと外壁材の間に断裂

発生している場合があり、ここに新規シーリングを打設すると

数年で早期断裂が起きてしまう原因になることがあります。
完全撤去後の状態
既存シーリングは薄皮まで撤去するほうが確実ではありますが。

作業労力は簡易撤去作業の2倍以上かかる作業になるので

グリーンペイントではお客様のご意向と、現状劣化具合を重ね合わせて

作業提案をさせて頂いております。
窓廻りもしっかり撤去します
窓廻りシーリングも同様に、薄皮を撤去していきます。
抉り取らないようフラットに均す
外壁塗装工事におけるシーリング打替え作業は、全体工事に対して

労力比率の大きい重要な作業になります。

塗装が生きていても、各所の端末となるシーリングが断裂することで

浸水による、通常の経年劣化とは違う、著しい劣化にも繋がるので

重要かつ、高い作業精度が必要な工事種目です。

グリーンペイント寺沢です


住宅塗装は私がメインで担当することが多いのですが

今回は私が担当した、グリーンペイントの屋根塗装

作業紹介させて頂きます。
東区東苗穂住宅屋根
スノーダクト屋根で今回が初の屋根塗装工事となるお客様です。

屋根にはゴミや劣化塗膜、サビがこびりついているので

まずは屋根全面を研磨紙で削っていく作業を行います

屋根全面に研磨処理
屋根トタンは凹凸も多く、入り組んだ形状になっているので

平らなところは研磨紙で削り、入り組んだところはワイヤーブラシ等を使用します。
細かいところはワイヤーブラシも使用
研磨後には1日放置しただけで水分があるとサビはすぐ発生します!
研磨完了!
なので、研磨処理後は早急にサビ止め塗装を行います
黒色サビ止め施工完了
屋根トタン専用に開発されたサビ止め塗料は、乾燥がとても早く

暑い日などは2時間程度でサビ止め塗装の上に乗れるほどの速乾性があります。
下屋根サビ止め塗装完了
サビ止め塗装後は、トタン端部のシーリング防水作業

屋根端部シーリングは、トタンの金属熱収縮に伴う収縮運動負荷

強烈な紫外線、積雪湿潤など過酷な環境に耐えうる、高い耐候性を持った

屋根専用のシーリング
を使うことで、施工後の耐久性を維持できます。

端末シーリング完了
仕上げには2液混合型ハイソリッドシリコン塗装仕上げ

グリーンペイントでは、通常の屋根塗料での2回塗り仕上げも行っていますが

当然のことながら、上塗りを2回塗るということは、その分の塗装厚みが出来

2回塗るその作業に伴う作業工賃と、材料費が発生することで

正規に2回塗装すると、施工内容に応じた高めの塗装工事金額になります。
2液ハイソリッドシリコン塗装完了
合計工事金額の安めな屋根上塗り2回塗り仕上げを宣伝している広告で

「安心の2回塗り仕上げ」、「メーカー指定の2回塗り仕上げ」という

広告文が多いように見えますが

本来、正規の2回塗り仕様とは、メーカー指定の希釈率を守り

隅々まで確実に2回塗る
工法の事であり、単純に1回塗りに対して

倍の作業時間と材料が必要になる工法です。


なので、どのように計算しても上塗り回塗りで、かつ安い工事金額等

どこかに無理がある場合が多く、それには例として

・希釈率を大幅に上げて塗る塗料をかさ増しする工法
(少ない塗料で多く塗れる、希釈率が上がるほど早く楽に塗ることが出来る)

・屋根立上り、ハゼ内部や入り組んだ部位への刷毛入れを2回目は簡略化する工法

等々の作業コストを下げる、正規ではない簡易的2回塗り工法というものもあるので

単純に2回塗りなので安心ということにはならない場合もあります。

下屋上塗り完了
間違いの無い2回塗り工法には、相応の高めの工事金額が必要になり。。。

私的に、国内大手塗料メーカーが開発した1回塗り専用のハイソリッド厚膜塗装を

2回塗り仕上げの半額で2回塗りと同等の塗装膜厚を確保できるという

高性能な商品を、塗装工としてお勧めしたくなります!



屋根用ハイソリッドシリコン塗料は、蒸発する溶剤分が少なく

代わりに塗膜形成後に残る、高い耐候性となる固形物が多いので

1回塗りで厚膜仕上げが可能なのですが

塗料がドロドロしていて塗りにくく、厚膜を確保する為に

シンナー希釈することが出来ない仕様になっている。
(粘度の高い塗料は塗装作業に時間がかかります)

通常屋根塗料と比べて、あまり塗料が伸びません(多く塗装出来ない)

塗料価格も通常屋根塗料と比べて高く、さらには^^;

高固形成分の為、乾燥が遅く夜露による白化しやすいと。。。

上記のように、塗装工泣かせの性質を併せ持っている塗料ですが

【施主様へは、優秀で費用対効果の高い商品】
であることは間違いありません!

高い艶が出ています

屋根塗装工事をご検討の際には是非!

グリーンペイントのハイソリッドシリコン屋根塗装をご検討下さい!!

お電話お待ちしておりま~~す!!^^
(通常の屋根塗料2回塗り仕上げも行っておりますのでご相談ください。)
ゆうやけ


こんにちは、スタッフNです。

当社のホームページには完了写真や無料点検報告書などを掲載しています。


今日は現場の合間を縫って撮りためた写真を整理していますが、
天気の良い日は現場に出るため、なかなかキレイな完了写真を撮れないのが悩みどころです。
それでもこうして何とか集めたので、気合入れて整理しますよ~!

完了写真














ホームページ用にリサイズします。

画像の編集
横浜で大変お世話になったSさんおススメのソフトでリサイズ。
新しいソフトに対応できるほど若くないので、もうずっとこれを使っています。

PC作業は嫌いじゃないんですよ。むしろ好きな方??
なんですけどね、なにせ時間がかかるのですよ~

そんなときは好きな音楽をBGMにしてやります。ほぼ吹奏楽です。
若いころを思い出したりしてます。

そんなこんなで、作業は続きます!

グリーンペイント寺沢です。


9月中旬は、東区東苗穂住宅を施工させて頂きました。

北区屯田住宅と、東苗穂住宅は同時進行の予定だったのですが

9月6日に発生した、北海道胆振東部地震の影響もありバタバタと慌ただしい

中でも順調に工事を進めることが出来、ご協力いただいたお客様には

本当に感謝いたしますm(__)m
RIMG6840
東苗穂住宅は、前年に屋根塗装を当社で施工させて頂いており

本年は外壁施工をリピートしていただけました!
RIMG6895
シーリングの劣化は少なかったので、劣化箇所のみ補修

下塗りシーラー塗装→色違い中塗り→指定色上塗りの流れで外壁施工。
RIMG6909
トタン破風板は、既存白色だったものを屋根と同色に変更
RIMG6908
水切り材はアルミ製ですが、コーナーは大抵、樹脂製の為

写真のようにかけていることが多く、グリーンペイントでは水切りコーナー材を

採寸して、それに合わせて自作した、水切りコーナー補修パーツがあるので

それを取付けてから、同色で塗装して仕上げています。
RIMG6917
RIMG6918
RIMG6919
塗装完了後は足場を解体。
RIMG6984
この度はグリーンペイントに工事ご依頼頂き

誠にありがとうございました!!

グリーンペイント寺沢です


忘れがたい9月6日

まさか北海道であれほどの災害が起きるとは思っていませんでした。


グリーンペイントでは9月4日夜から、5日早朝にかけて予報されていた

勢力の強い大型台風に向けて、足場メッシュシートをしまったり

足場の補強と連結箇所の確認をとり、台風に備えていました。
9月5日の大型台風前
その日の夜は、予報通りの暴風で、有事の際に備えての室内待機でしたが

あまりに風の音が凄くて、ほとんど眠ることも出来ませんでした。


一晩明けて出勤すると、道路横の街路樹が各所でなぎ倒され

地区によっては信号の電源が落ちていたり、断水など

かなりの被害をもたらした台風でしたが、過ぎ去ったものなので

5日は気を取り直して、住宅塗替え用の足場を仮設しました。
地震前日の夕方には虹が出ていた
帰りごろには虹が出て、天気がまだ不安定な状態を考えながら帰宅。

「今日はゆっくり眠れそうだな」と思って寝床に着いたのですが

明くる日6日の早朝、AM3:00突然の揺れに目が覚め

アクアリウム水槽の水が、バシャバシャと床にこぼれる音に愕然としました。。。

大きな揺れだったが、当初はそれほど影響が大きくないと思っていたのですが

停電と断水が続き、ようやく事の重大さに気が付き始めました。


朝から札幌の町はパニック状態、信号機が停電している状態で

足場仮設中の2軒のお客様邸へ向かいました。

足場に登り、各所を点検してお客様に報告し、今朝の地震の話などをして

これからどうするかと、倉庫に戻りました。

何だろう?なんか違和感があるぞ?
倉庫側壁が飛び出している!?
そ、倉庫の向かって左側壁がと、飛び出しているッ!!
倉庫内には足場がびっしり
中を確認すると、いつものように壁側に向かって足場が沢山立てかけてあります。

立てかけてある?・・・まさかの立てかけ足場の荷重で壁が飛び出した!?
汗だくになり足場を移動すると!
確認の為足場を移動します。と言っても地震当日はみんなの安全確保もあり

急遽休みにしていたので、私一人で足場の移動。。。

炎天下の蒸し暑い倉庫内で2時間以上かかりました( ゚Д゚)
壁がずれているのか!?
足場を移動してみると、やはり足場の重みで外壁がずれ動いたようです。

一人ではどうにもならないと判断し、明日からのみんなの出勤に合わせて考えます。
外から押してみたが動かない・・・
次の日、皆と合流してまずは安易に力技、押してみます・・・

まるで動きません。。。途方に暮れます。。。

何が良いか?ずれてしまった壁を戻す方法?得意のググりで出てくるのか?^^;

建物の周りをグルグル徘徊し、ブツブツ独り言を言っている最中にひらめきました!!
こんな感じを思いついた!
こんなことって起きるのか?この壁ずれの構造的原因は

基礎と躯体柱がつながっていない構造?基礎部は柱下に埋め込まれた

ブロックのみで、その上に柱が固定されず乗っかっているだけ!?

そんないい加減な工法あるのか?とも思いましたが事実です・・・

ならば車用のジャッキで上がるんじゃないのか?柱
下には塗料缶を敷き、上に当て板
ジャッキが土に埋まるので下に塗料缶を潰した板を入れて

当て板でゆっくり上げてみると。。。オオォ~~上がったΣ(゚Д゚)
少し上げて押す、オッスッ!^^;
隙間からジャッキが見える
上げて、押す、上げて、押すを繰返し、無事復旧!!
せ、成功だ!!
復旧後に考察します・・・まさか地震が来るとは思ってもいなかったが

よく観察すると、建物柱に直接荷重がかかる形になっています。
ついでなので補強計画中
足場置き場の単管棚は両側面と上面だけが固定されていて

壁側には連結されていないので、壁面にも単管を廻して
壁面は単管補強
足場置き場の単管を全て連結することでひとつの大きな塊にして

さらに天井梁の頑丈なH鋼にストッパーすることで、同様の事が起きても

大丈夫なようにガッチリ補強しました。
天井梁H鋼に当てて
この字型で全体固定した
外壁も元に戻り事なきを得たのですが、倉庫の震災に対する

脆弱性も見えたので、今後耐震補強も必要になると思われ

構想を練っているしだいです。
焦りましたが補修完了!
今回の地震では、ブラックアウトという大規模停電も同時に発生して

テレビの地震情報も見れず、スマホやパソコンからの情報も遮断され

電話も出来ず、唯一の確実な情報はラジヲだけとなりました。

日本各地で発生する地震被害を見ていても、実際にはどのような

状態になるのかが分かりませんでしたが、比較的被害の少なかった

札幌市北区周辺でもこのようなパニックになる事。

「自分のところは大丈夫」と思わず、常に備えを意識することの

重要性を知りました。
不安になる赤色。。。




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