グリーンペイント スタッフのブログ

仕事、趣味など、ちょっとしたことです。 以前のブログはこちら→http://green-p.biz/blog-ts

2020年07月

グリーンペイント寺沢です


7月下旬は北区屯田住宅を施工させて頂きました。
北区屯田住宅
屯田住宅は数年前に当店で屋根塗装させて頂いたお客様からの紹介により

施工依頼して下さったお客様になります。

紹介して頂けることに感謝いたします、ありがとうございます!
足場仮設完了
足場仮設 ⇒ 高圧水洗浄作業まで終わった段階です。
各所サイディングの劣化が発生
窓上のサイディングがボロボロになっていたり
コーナーサイディングはボロボロに
コーナーサイディングの劣化が進行しています。
高圧水洗浄によって剥がれた塗膜
換気口廻りにはシリコンシーリングが施工されていて

高圧水洗浄圧のみでバラバラと既存塗装が剥がれます。
前回塗装でシリコンの上にそのまま塗装したようです
シリコンシーリングからはシリコン成分が滲み出し

雨水に乗って予想しているよりも広範囲にシリコン汚染が広がっています。

シリコン汚染箇所に処理することなく塗装すると密着していない状態になってしまいます。
既存シーリングは気泡だらけに
既存シーリングはほとんど全てに気泡が含まれている状態でした。

この気泡はシーリング専門施工業者で多く使用されている2液混合型のシーリングを

専用の撹拌機を使わずに、ハンドミキサーなどで攪拌した際に発生した気泡で

シーリング粘度が高いゆえに撹拌気泡が抜けきることなく硬化して発生したものです。

気泡が入ったシーリングは断裂しやすくなるので施工不良となります。
窓廻りシーリングの撤去状況
既存シーリングは悪影響が出ると思われるので極力ギリギリまで撤去していきます。
シール撤去後、目地底面ボンドブレーカー取付け
サイディング目地底にはボンドブレーカー(バッカー材)を取り付けます。
サイディングを加工します
各所劣化したサイディング板は近似のサイディングに張り替えます。
コーナーサイディングを交換します
コーナー材の劣化は特にひどかったので、上から下まで全部交換します。
外した劣化サイディング
外した既存サイディングです。
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グリーンペイント寺沢です


今回はグリーンペイントの屋根塗装、下地処理について説明させて頂きます。
それほど劣化していないように見える屋根
それほど劣化が進んでいないように見える屋根です。
所々塗膜が剥がれています
所々塗膜剥離が発生していて、サビは少ないですが多少出てきている状態です。
いつものように研磨していきます
まずはいつものようにガシガシ研磨していきます!
左が研磨前、右が研磨後
研磨後は既存塗膜のチョーキング層が削り落とされるので

色が変わります。
表層は削り落とします
既存表層粉化塗膜の除去と無数の研磨キズを付けることが出来ます。
サビ発生個所は念入りに研磨します
サビが発生していた箇所は下地金属が出るまで念入りに研磨します。
サビのザラつきは除去できました
しっかりサビが除去されています。

酸化した鉄は表面が凹凸状の脆い酸化鉄になり、その上に塗料を塗ると

凸部頂上部の塗膜が薄くなったり、脆いので形状が変形したりするので

そのようなところから浸水しやすく、せっかく塗装したのに

すぐサビてしまうことになります。
屋根全面研磨はとても時間がかかります
こんな感じで下地処理をしていきます。

一般的な屋根サイズを下地研磨処理する場合、作業員1人が1日から1・5日

かかって終わるかどうか?という仕事量があります。

一般的に行われている屋根トタンへの高圧水洗浄作業は作業員1人で

1~2時間程度で終わることが多いので

屋根研磨処理作業は高圧水洗浄作業と比較して4~6倍程度の

作業時間と作業労力を必要とする下地処理作業になります。
怪しい塗膜浮きがある
上の写真は下地処理をおろそかにした作業によって発生した塗膜浮きです。
皮すきで削ると
皮すきで削ると
中から土埃が出てきます
中から砂埃らしきものが出てきます。

前回塗装時にハゼ付近の砂埃すら除去しないで塗装したことにより

塗膜が密着せず、浮き塗膜となっています。

当然、塗膜が浮いているので放置するとサビが発生しやすくなります。
錆止めを塗ると浮いてくるものもある
ハゼ付近の塗膜浮きを全て見つけるのはとても難しく削り残しが発生しやすい。

その上にサビ止め塗料を塗ると、塗料の溶剤成分により浮き塗膜が縮みあがります。
密着していなかったということです
これも削り落とします
サビ止めを塗ると見つけやすくなるのでそこからさらに削っていきます。
大量のケレンカスが出ます
この浮き塗膜を削ると大量のケレンカスが発生します・・・
剥がしたところは再度錆止めを塗装します
てきとうな下地処理をしているとサビや塗膜剥離の再発を招き

代金をお支払いして下さるお客さまに多大な迷惑をおかけし

さらに次の業者にも迷惑をかけるという。。。とんでもない作業です。



グリーンペイントでは営業職管理職を置かず、全員が現場に出て作業することで

必要経費を最小限にとどめ質の高い塗装を低価格でお客様に

ご提供させて頂いております。


塗装工事をご用命の際には是非グリーンペイントにお電話ください!
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グリーンペイント寺沢です


あいの里住宅の続きになります。
シーラー塗装
外壁下塗りシーラー塗装

あいの里住宅オーナー様より、見積り段階の時点で使用塗料は弱溶剤系を

選択するよう指示がありました。

インターネットで詳しく塗料適正等をお調べになっていて

寒冷地には水系塗料よりも弱溶剤系を選択されるあたり

かなりの知識量を持たれたお客様です。
弱溶剤2液混合型シリコン塗料中塗り
昨今では臭いの問題から水系塗料を選択することが多くなっていますが

最新の技術を取り入れ続けている水系塗料であっても、どうしても乗り越えられない壁が

表面張力の問題ではないかと考えます。


例としてガラス板の上に水を落とした時、丸い輪郭の水滴になりますが

同じく灯油を落とした時はサラっとガラス表層に拡散します。

外壁表面のミクロの世界で、あの表面張力問題が発生していることを考えると

外壁凍結膨張欠損が多発する積雪寒冷地域においては

弱溶剤系塗料を指定することは間違い無い選択であると確信しています。
欠損箇所やあいじゃくりを補修
中塗り後にあいじゃくりと欠損箇所の補修を行います。

あいの里住宅の欠損は多く、あと数年メンテナンスが遅れていると

外壁全面サイディング張替工事に進展していた可能性があります。
中塗り後の上塗り塗装
弱溶剤2液混合型シリコン塗料の上塗り仕上げです。

中塗りの方が濃い色の場合は、上塗り塗料の希釈率を下げて

隠ぺい率を上げなければ仕上りません。

希釈率が低い ⇒ 塗膜として残る固形分が多くなるので耐久性が向上する。
トタン端部シーリング
屋根錆止め塗装後にトタン端部のシーリングを打ち換えます。
横張りトタン噛み合わせの塗装
横張トタンの噛み合わせ部位はいろいろ問題の起きやすいところです。

写真のように刷毛を噛み合わせ奥まで入れて塗装すると
奥まで塗装すると・・・
塗装後すぐには表れませんが・・・
数分後にだら~~ッと流れてくる
数分経って忘れたころにダラリと流れ出てきます。。。

塗装技術が低いから流れてきたんじゃないの?などと思われそうなので解説します。^^;

横張りトタンの噛み合わせ部位を奥までしっかり塗装すると

ほとんど必ずと言って良いほど流れ出してきます。

逆に言えば、奥まで塗装せずに手前で止めて塗装すると流れないで塗装出来ます。
流れを直して奥までしっかり塗装します
流れた跡を再度刷毛で均す作業となるのでとても手間が掛かりますが

横張トタンの噛み合わせ部位を奥までしっかり塗装しないと

新築から数えて20年以上経過してくるとメチャクチャにサビまくることがあり

簡易塗装を繰り返していると錆の進行が早くなり、噛み合わせ部位の

トタンに穴が空くほどのサビに進行してしまうのです・・・

横張トタンはいろいろな問題を抱えた建築部材です。
2液ハイソリッドシリコン塗装仕上げ
グリーンペイントではそのような問題が起きないように横張トタンを塗装しています。
バルコニースノコ下もしっかり塗装します
バルコニースノコ下も清掃後に塗装します。
軒天の欠損対策
軒天井板の欠損が頻発する箇所には破風板を5cm下方向に延長して

対策を講じました。
ハイソリッド塗料は鏡面仕上げが可能です
2液混合型ハイソリッドシリコン塗装仕上げ、厚膜型ならではの鏡面性です。
水切りコーナー材の欠損
アルミ水切りのコーナー材が外れてしまっています。
新規コーナー材を取付け
新規コーナー材を取付け、金属プライマーを塗装後に

仕上げを行います。
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施工完了です
この度はグリーンペイントに工事ご依頼頂き

まことにありがとうございました!!

グリーンペイント寺沢です


7月上旬は北区あいの里住宅を施工させて頂きました。
北区あいの里住宅
数件隣の7年前にグリーンペイントで住宅塗替えを施工させて頂いた

お客様からの紹介で、あいの里住宅オーナー様が当店へ見積り依頼して下さり

工事発注への運びとなりました、ありがとうございます!
足場仮設完了
あいの里住宅は急勾配屋と平屋根を組み合わせた形状

関東圏のハウスメーカーが北海道向けに建てた住宅だそうで

入隅、出隅が多くこのような形状の場合、枠組み足場よりも

ビケ足場の方が小回りが利き足場仮設が施工しやすくなります。
浴室サイディングがボロボロになっていました
施工前の写真を撮り忘れましたが、浴室廻りのサイディング表層が

ボロボロになっていたので既存サイディングは撤去します。
窓廻りの防水テープが浮いている
サイディング劣化に対して直接的に影響したわけではなさそうですが

窓廻りの防水テープが浮いていました。
接着剤を入れて
接着剤を隙間に注入して
隙間なく接着しました
隙間等をきっちり塞いでおきます。
サイディングをカット
直線カットは丸ノコの方がやりやすいのですが

ディスクグラインダーは刃の系が小さく、小回りが利き

細かい細工が必要な時は重宝します。近似サイディングで張替完了
サイディング張替工事ではサイディングの固定に抜けにくい加工をした釘を使います。

張替工事ではそのまま仕上がりとなるので頭が小さく目立たない釘が有効ですが

塗替え工事に伴う部分張替工事では芯の細いスリムビスを使用することで

ほぼ絶対と言って過言ではないほど、抜けない、緩まない

スリムビスを使用するほうが有効です!
※塗装前にビス頭の補修ありきです
何故か軒天井にスタイロフォームが取り付けてある?
劣化していた軒天井を剥がすとスタイロフォームが取り付けてありました。

軒天井は屋根裏の熱気を逃す役割があり、本来この場所には

有孔タイプの軒天井板が取り付けられているはずです。
前回工事で取り付けたものなので撤去します
スタイロフォームがあると屋根裏通気ができなくなるので撤去します。
窓廻りシーリングが断裂しています
既存の窓廻りシーリングは見事に断裂しています。

とても薄く施工されているのが断裂原因と判断します。
既存シーリング撤去
既存シーリング撤去状況です、シーリング下に見えるハットジョイナーに

バッカー材無しで直接シーリング施工してあります。
撤去後のシールプライマー塗布
シーリング撤去後、目地底にボンドブレーカーバッカー材を取付け

シーリングプライマーを塗布しています。
軒天下塗りシーラー塗装
軒天井には浸透固着作用の強い弱溶剤系エポキシシーラーを塗装します。

軒天井は塗膜剥離が発生しやすい部位なので

表面張力が作用せず、浸透固着力を最大限発揮できる弱溶剤系シーラーは

有効な剥離防止になります。
換気口廻りシリコンシーリングの剥がれ
換気口廻りのシリコンシーリングによる塗膜剥離です。
シリコン汚染跡も出ています
換気口下にうっすらとシリコン汚染跡も発生しています。
シリコンバインダーシーリングで補修します
現在当方の知る限りでは、シリコンシーリングへの塗膜剥離防止効果が

確認できるものは効果の弱い物から順で

信越化学ペインター20 効果 弱 ⇒ 関西ペイントシープラ 効果 中

⇒シャープ化学シリコンカバーNB 効果 大 となります

ペインター20は実用性不可のレベルなので説明は控えますが^^;

シリコンシーリングへの接着性ではシリコンカバーNBはガッチリ付着します。

しかし、シリコンカバーはシーリング材なので粘度が高く広範囲への対応が難しい

シープラは完全な接着力ではありませんが塗料タイプなので適応が高い。

用途に応じて使い分ける形になりますが、今回はシリコンシーリング箇所が

少なかったのでシリコンカバーNBを使用しました。
既存屋根、ぱっと見ではそれほど傷んでいない?
続いて屋根、一見しただけではそれほど劣化しているように見えませんが
トタン凸部にはサビが発生しています
けっこうサビが出始めています。

勾配屋根の横張りトタンは大抵凸部に集中してサビが発生します。
急勾配屋根でもしっかり研磨します!
グリーンペイントでは立っていられないような急勾配屋根であっても

必ず下地処理研磨作業を行います。
※落下防止安全ロリップを使用していますのでご安心ください
屋根全面をこのように研磨します
金属塗装は下地処理がいちばん大事な作業と言えます。

サビ発生個所を確実に取り除き、次回サビが再発しないよう

作業を行っております。

グリーンペイント寺沢です


本日は、去年施工させて頂いた豊平アパートのオーナー様から

「建物裏面の換気口廻りがボロボロになってきたんだが

これは塗装による影響なのだろうか?」とのお問い合わせに

すぐさまピ~ンとくるものがあったので現地に急行します!
去年施工させて頂いた豊平アパート
予想通りに換気口廻り、そしてこの換気口は浴室排気用の換気口。
この換気口廻りだけボロボロに!?
見覚えのあるボロボロ具合です。。。
剥がしてみます
既存のサイディングと同じ板は廃盤になっています。

そのため近似サイディングを使うことになることが予想されるので

極力見た目の影響が出ないようコンパクトに下地垂木に合わせてカットします。
換気口を外しただけで凄いカビ!!
換気口廻りには強烈なカビがこびりついています。
サイディングの裏側
剥がしたサイディングの裏側です。

サイディングの上部に向かってカビが広がっているのが分かります。
グロテスクなカビの接写^^;
カビのマクロ撮影です・・・気持ち悪いですよねm(__)m
原因はこの写真でわかります
このような問題が起きた原因は👆の写真!

排気管とサイディングの隙間を塞がなかった為に

排気管から出てきた浴室の湿気を多く含んだ排気が換気口裏側にあたり

換気口下からの排出が間に合わず、この隙間からサイディング内部に侵入

塗装防水処理されていないサイディング裏側に湿気が浸み込み

含水率の高くなっているサイディングが冬期に膨張爆裂したということです。。。

犯人はあなただ!新築施工時の空調設備工さん!!
現場施工管理者もね|д゚)
理由が分かったので新たにサイディングを張ります
他の換気口廻りに問題が起きていない理由として考えられること

※ この換気口のみシーリングするのを忘れた⇒他はシーリングしてある説

※ この部屋の浴室使用方法がほかの部屋と比べて高湿度になりやすい説
排気管の隙間
この隙間を埋めておかないと同じ事が起こりますΣ(゚Д゚)
シーリングで確実に塞ぐ
この作業が大切だったということです
しっかりシーリングで埋めたのでサイディング裏側に湿気が回り込むことは

今後ないでしょう。
既存換気口を取付け
換気口を戻して
シーリングを施工して完了!
換気口廻りもシーリングしておきます。
サイディングに下塗りシーラー塗装
下塗りシーラー塗装⇒中・上塗りと塗装して完了です。


何故?塗装前にはあのようなボロボロになる欠損が発生していなかったか?

とても微妙なバランスが保たれていたと思うのですが

塗替え塗膜には透湿性という湿気を外に逃がす機能が備わっていますが

塗装前と塗装後では、塗装後の方が塗装膜厚が厚なる分だけ透湿性能は

どうしても低くなってしまいます。

既存サイディングに施されていた劣化した塗膜だとギリギリ湿度を放出

出来ていたのだが、塗替えによって塗膜が厚くなり湿度放出量が減り

入浴の度にサイディング裏側から水分を吸い含水率の高くなったところで

冬期の寒冷による凍結爆裂が塗装後1年目で発生したと考えられます。






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