グリーンペイント スタッフのブログ

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2020年10月

グリーンペイント寺沢です


10月下旬は北区太平住宅と並行して、手稲区曙住宅を施工させて

頂きました。
手稲区曙住宅
数年前に施工させていただいたお客様からの紹介で

曙住宅の向い側、数軒隣になるお客様から(煙突補修工事)の紹介により

工事発注して頂いたという、当店では珍しい形でご縁を頂きました!
煙突の劣化が激しい
元々は、屋根塗装と煙突の塗装見積だったのですが

工事金額によっては建物外装塗り替えもご検討だったことから

予算等の折り合いも付き全面塗装工事となりました。

煙突、物凄く劣化が進んでいます。

この年代の煙突は、排気管の形状に合わせたブロックを積み上げ

その上をモルタル仕上げしたものなので、表層モルタルにひびが入ると

時間をかけて浸水⇒凍結膨張を繰り返して最終的には崩れ落ちます。
樹脂モルタルで補修します
ボロボロになった脆弱部分を撤去してから、吸水防止プライマーを塗り

接着性の強いポリマーセメントを使ってひび割れ補修と欠損部の

形成をします。
端末防水シーリング
煙突はたいてい風の強い吹き曝し箇所に設置されていることが多いので

モルタル施工時はドライアウトが起きないようにシート等で養生します。

モルタル硬化後に端末箇所をシーリングで防水処理しておきます。
下塗りシーラー塗装
樹脂モルタルとシーリング硬化後に下塗りシーラーを塗装します。
シリコンシーリング処理
曙住宅は正面、向かって右面、裏面の3面が金属サイディングで

向かって左面のみが窯業系サイディングになっています。

金属サイディング面の端末にはシリコンシーリングが施工されているので

シリコンオイル除去後にシリコンシーリング用に密着用プライマーを

塗装しておきます。
既存シーリングは増し打ち工法でした
窯業系サイディング面は、通常使用されるシーリングが使用されてます。

しわしわになった初期シーリングの上に1~2mm程度の薄い

増し打ちシーリングが施工してあります。

各社様々ですが、通常工法と比較してこのような、材料も作業手間も

20%以下の使用率、低品質な施工であっても見積書のシーリング項目では

シーリング施工一式、などと表記されています。


建築作業に不慣れなお客様にもわかりやすい形で

各作業はどのような手順で作業するのかを通知することが

大切ではないかと考えています。

















グリーンペイント寺沢です

10月下旬は北区太平住宅を施工させていただきました。
北区太平住宅
太平住宅は7年前に屋根塗装を施工させていただいたリピートの

お客様になります。

再度当店へ工事発注して頂き誠にありがとうございます!
木製手摺付け根がほとんど腐っています
工事内容は、車庫の木製手摺補修と屋上防水、車庫壁塗装の施工です。
根本はボソボソに腐っている
木製手摺の状態が非常に悪く、手摺の最下段とでも言いますか

土台になる木部がほとんど腐っている状態です。

数年前、他業者様に手摺のぐらつきを補修してもらったそうですが

その際補修した箇所が上の写真の色違い箇所、赤っぽい木部を

あてぎのように補強したそうです。
手摺をパーツごとに外していきます
土台部分木材の腐り方が尋常ではなく、あてぎ工法はほとんど

効果がない状態になっているので早速解体していきます。
固定用のボルト類も腐食が進んでいます
腐ってしまった木部を復活させる方法は無く、腐食部は除去して

新しい木と交換するほか補修方法はありません。
ネジが無くなるほどの腐食です
腐った部分を外していくと、さらに問題が見つかってくるのは

よくあるパターンですが
腐食により細くなっている
R0013229
手摺を外しました
手摺固定用のアンカーボルトの腐食が進行していることも確認できたので

既存アンカーボルトは全て撤去します。
固定ボルト用の掘削作業です
手摺は寄りかかり体重を預けることもあり、その手摺の根元を支える

アンカーボルトが腐食で半分以下に細くなっているのは危険すぎます。
アンカー固定後にシ根元をシーリング防水
新たにアンカーボルトを取り付け、前回と同様の腐食が発生しないよう

根元をシーリング防水しておきます。
手摺設置用の溝が問題です
手摺として致命的なほど劣化が進行してしまった元凶は間違いなく、

この手摺木部をはめ込むために作られた溝にあります。

手摺をピッタリはめ込み、台風の風圧や積雪による荷重等でずれて

落下したりしないように作られたものではないかと思いますが

その溝にはめ込むのが木製手摺ということが分かっていながら

水が溜まる構造とは、問題があります。
溝を埋め戻します
溝による固定効果が欲しく、かつ木製手摺にこだわるのであれば

溝内に溜まるはずの水を水勾配のみで確実に抜くことが必須になり

限りある高低差という条件で完璧な水勾配をとるという作業は

とても難易度が高い作業になります。

1か所しかない排水溝へ、全ての勾配を確実に確保することは難しいことから

水が溜まってしまう溝など無いほうが良く、立ち上がり天場溝を

厚付け用樹脂モルタルでフラットに形成することにしました。

上の写真はモルタルの急激な水分蒸発によるドライアウト防止用の

シート養生になります。
防水層のシーリング打ち換え作業
立ち上がり部位の改修と並行して、車庫屋上の防水も同時進行します。

現在、屋上防水はアスファルト防水が施工されていますが

15年以上前の施工で、車庫内への漏水が発生している状態です。

まずは一番漏水の怪しいシーリング個所を撤去して

新しくシーリングを打ち換えます。
専用プライマーを下塗りします
アスファルト防水用のシルバートップコートが施工されてあり

このシルバートップとポリマーセメントとの相性が良くないので

専用プライマーを下塗りに使用する必要があります。
ポリマーセメント防水基材1回目塗装
アスファルト防水の改修方法としては継ぎ目部位をアスファルト系の

充填剤で補修した後に水性のシルバートップコートを塗装します。

しかし、その工法では今回の最も肝心かなめになる立ち上がり部位の

モルタル露出箇所の防水が弱くなり、再発を招きます。
基材2回目の塗装です
アスファルト防水との相性も良く、柔軟伸縮性も併せ持ち

かつ、防水材の中では施工コストが低いポリマーセメント防水が

最も理想的な防水材選択で、心配な立ち上がり部位も確実に

処理することができます。
外壁剥離箇所のパターン形成
車庫外壁には塗膜浮きや塗膜剥離が各所に発生しています。

この発生理由は、同時施工している屋上立ち上がり部、天場溝に溜まった

水がモルタル内部に浸水して外壁各所に出ているためです。下塗り微弾性フィラー塗装
外壁下塗り、微弾性フィラー塗装です。

水は上から下へ流れる為、このような外壁に施工する塗装も

上部になる屋上防水を確実に行ってからでなければ

数年でボロボロになってしまいます。





グリーンペイント寺沢です

10月中旬は山鼻貸家住宅と同時進行で手稲区新発寒住宅を施工しました。

新発寒住宅のお向かい様の屋根塗装工事をグリーンペイントで

施工していた際、見積依頼を頂いたお客様になります。
外壁各所がボロボロになっています
施工内容は建物外壁正面側と、向かって左面の一部に

サイディングがボロボロに劣化している箇所があり

サイディングの交換と同箇所の塗装、平屋根、パラペット屋根塗装

となります。
サイディングを剥がしてみると
劣化サイディングを剥がしてみるとカビの臭いとともに
下地木が腐っています
下地木材が腐っているところが多数ありました。

サイディング裏側には通気層があるので通気不良による腐食では

ないと思いますが、断熱材のスタイロフォームが見えているのが珍しい

というか、よくわからない工法で施工されています。
腐った木部は交換します
腐食している下地木材は新しい木材と交換します。
サイディング劣化個所は交換します
下地木材の劣化がない個所もあります。
サイディングをカットします
サイディングを外した箇所の寸法を取り、新しいサイディングを

それに合わせてカットします。
複雑なカットもありました
この形状は今までで上位3番に入るくらい加工したと思います。
止めビスの頭を埋め戻します
止めビス穴を埋め戻してからの下塗りシーラー塗装。
塗装して完成です
外壁補修と塗装完了です。
屋根の劣化状況
屋根の劣化も進んでいます。
各所にサビが出ています
深度のあるサビがあちこちに発生しています。
研磨処理していきます
サビとともに劣化したチョーキング層も研磨作業で削り取ります。
屋根全面を研磨します
屋根全面を研磨処理していきます。
錆止め塗装完了です
下塗り黒色さび止め塗装完了です。
ハイソリッドシリコン仕上げ
2液ハイソリッドシリコン塗装仕上げ完了です。

上塗り1回塗りで、通常塗料の2回塗り分の膜厚が確保できる塗料なので

上塗り2回塗り仕上げの半額近くの料金で塗装できる

コストパフォーマンスが高い塗料です。
施工完了です
この度はグリーンペイントに工事ご依頼いただき

誠にありがとうございました!

グリーンペイント寺沢です


南区山鼻住宅の作業完了と同時に、建物真裏にある

山鼻住宅貸家の施工が始まりました。
南区山鼻住宅 貸家
山鼻住宅の敷地内に貸家があり、住宅と同時に貸家の塗り替え工事も

依頼して頂きました。
洗浄作業を始めます
外壁高圧水洗浄作業を始めると
既存塗装がものすごく剥がれます
既存の塗装幕が今まで経験したことのないような剥がれ方をしています。

この剥がれ方は明らかに異常です。
木製塀と接触していた所の劣化が激しい
木製フェンスと接触していた箇所は写真のようにサイディング板自体が

ボロボロになるほど劣化しています。
基材の細かい欠損も多数発生
剥がれ方に特徴があり、サイディング目地部分の塗膜だけ剥がれない

その他はまるで初めからくっついていなかったかのように剥がれます。
サイディングを外すと
ボロボロになっている板材を剥がしてみると、アスファルトフェルトが

貼ってあります。貸家住宅の築年数からするとよく使用されていた

建材なのですが、現在の外装サイディング下地には透湿シートが使われていて

比較するとアスファルトフェルトの透湿性能が低いので、現在では

モルタル仕上げの外壁防水シートとして使用されており、サイディング外壁には

使用されなくなっています。
サイディング裏に通気層がない
当時の建材種類から考えるとアスファルトフェルトが主流だったので

そこはそれほどの問題ではないのですが、問題があるのは

通常下地ボードの上に防水フェルトを張り、その上に下地木材を

取り付けるのですが、フェルトと下地木材の取り付け順番が逆になっています。

サイディングの裏側は気温の変動で結露しやすく、その結露を軽減するために

下地木材の厚み分の空気層をサイディング裏面に持たせることが必須です。
剥がしたサイディングの裏
案の定、剥がしたサイディングの裏側には黒カビがびっしり生えています。

このように通気工法がとられていない外壁の場合、塗り替え塗装が

バラバラと剥がれていたり、カビ臭く湿っていたりと見積時に兆候が

出ていることが多いのですが、貸家住宅についてはそのような一般的な兆候が

ほとんど見られず、事前診断ができなかったことを申し訳なく思います。

結果として、そのまま塗装するとさらに通気性を悪化させることになるので

施主様に事情ご報告後、金属サイディングの重ね張り工法を他社様にて

施工する運びとなりました。
屋根下地処理前
グリーンペイントは外壁以外の塗装部位を施工させて頂けることになり

屋根、パラペット屋根を塗装していきます。
研磨下地処理後
トタンには錆が発生しているので研磨下地処理していきます。
研磨処理していきます
ガシガシ研磨紙で削り取っていきます。
研磨前接写
研磨下地処理作業前、ぶつぶつしています。
研磨後の接写
研磨作業後、ぶつぶつも取れて研磨傷が塗料密着性を上昇させます。
屋根全面を研磨処理します
貸家住宅のトタン全面下地研磨処理だけで2人工位必要になります。
黒色さび止め塗料下塗り
研磨処理後は速やかにさび止め塗装を行います。
ハゼ付け根に隙間があります
立ち上がりトタンとハゼトタンの間に隙間が空いています。

新築時のトタン施工ではどうしても写真のような端部に隙間が発生しますが

必ずシーリング等で防水処理しておかなければいけません。
防水処理します
その一列全箇所がシーリング未施工でした。

大雨の日などはこのような隙間から確実にトタン裏へ浸水するので

防水シートの働きのみで、奇跡的に漏水にはつながらなかったようです。


隙間等は上塗り塗装前に確実に埋めておきます。
ハイソリッドシリコン塗料仕上げ
2液ハイソリッドシリコン塗装、期待耐用年数10年を想定しています。

積雪寒冷地での2液シリコン塗装の平均耐用年数が8年くらいなので

プラス2年位は長寿化できるよう各施工に工夫してあります。
施工完了になります
この度はグリーンペイントに工事ご依頼いただき

誠にありがとうございました!

















グリーンペイント寺沢です



山鼻住宅の続きになります。
軒天井止め釘のサビ
軒天井の止め釘にサビが発生しています。
錆止めタッチアップ処理
サビ発生個所は錆止めを塗装します。
軒天井下塗りシーラー塗装
浸透性の高い下塗りシーラー塗装です。

軒天井、塗装膜剥離防止に効果があります。
屋根塗装完了
屋根塗装完了です。

ハイソリッド2液シリコン塗料仕上げ、厚い塗装膜が付く塗料なので

サビの発生を防ぎ、トタンを長期間保護します。
シリコンシーリング処理
所々に施工されているシリコンシーリングは塗膜剥離が発生するので

シリコン密着用のプライマーを塗ります。(プライマーは銀色です)
外壁下塗りシーラー塗装
密着性能の高いカチオンエポキシシーラーを下塗りします。
あいじゃくりに欠損が多く出ました
あいじゃくりの欠損が目立ちます。
あいじゃくりは全て補修しておきます
オーナー様より、山鼻住宅の外壁は新築施工時に縦張り用のサイディングを

横方向に張り付けた施工をしているので、あいじゃくり部位の劣化が気になると

ご相談を受けていました。
下地補修完了
縦張りを横張に使用するのは、いろいろ問題が起きる可能性があるので

念のためあいじゃくり部は全て補強塗装しておきます。
中塗り
中塗りは、ラジカル抑制水性2液混合型フッ素塗料を使用します。

フッ素塗料の種類によっては、専用中塗りというものが設定されている

場合がありますが、この塗料は中塗り、上塗り兼用になります。
上塗り
このフッ素塗料は隠ぺい率が低く、上塗り塗装後に中塗りが透けてしまう

事になると仕上がらなくなるので、希釈率を最低まで下げて塗装します。
基礎の塗装がかなり剥がれました
既存基礎塗装は高圧水洗浄作業で広範囲に剥がれてしまいました。

剥がれた位置から地面の湿気か、除雪の雪溜まりに長期間さらされた影響

ではないかと考えます。
シーラー塗装
水性仕上げになるので外壁と同じくカチオンエポキシシーラーを下塗りします。
吹付けパターン後の微弾性タッチアップ下塗り
既存パターンはリシン吹き付け模様なので、リシン吹き付け後に

そのままではくっきり補修跡が目立つので、ぼかしと補強を兼ねて

微弾性下塗りを塗装します。
パターン部分の質感を似せていきます
補修後は極力目立たないよう施工したいところです。
基礎補修部位、目立たなくなりました
基礎塗装完了を撮影していなかったのですが

向きは逆ですが補修箇所を撮影できていたので載せます。
足場解体作業
足場解体作業。
施工完了です
この度はグリーンペイントに工事ご依頼頂き

まことにありがとうございました!



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