グリーンペイント スタッフのブログ

仕事、趣味など、ちょっとしたことです。 以前のブログはこちら→http://green-p.biz/blog-ts

2021年05月

グリーンペイント寺沢です

5月下旬は手稲区前田住宅と並行して手稲区前田住宅を

施工させていただきました。
手稲区前田住宅
当店施工記録では、お客様の個人情報に関わるので施工した地域を

施工名称としているのですが同区同地域が続くのは初めてかもしれません。
高圧洗浄作業
前田住宅は当店で施工されたお客様からの紹介で工事発注を頂けた

ご紹介のお客様になります。

お客様に支えられて当店の今があることに感謝します!
シーリングに穴があります
前田住宅のシーリングに不自然な穴があいています。
撤去してみると
撤去すると
バッカーが2重に入っていました
角バッカー材3ミリ厚を2枚重ねて目地底に入れてあります。

シーリング厚は3ミリくらいしか確保できていないので

耐久性は大きく低下します。
シール厚が足りなく穴が開いた
ほぼ全てバッカー材が2重に入っていました。

こうすることでシーリングの使用量が通常の3分の1程度で抑えられ

材料費が少なくなることで利益率を上昇させることが出来ます。


このことはお客様へ報告させていただきましたが

「前回塗装時に担当者のことを信頼していたのに」とのことでした。

リフォーム会社担当者による指示か、施工者の独断か?

きっと後者ではないかと思いますが、自身の利益追求のために偽り

仕事を提供してくださる施主様が被る被害は二の次

施工者の性質によるところは大きいのですがいずれにしても

このような作業が平常化している業者は10年継続することは難しい。
目地底はボンドブレーカーに変更
既存角バッカー材は撤去して薄いボンドブレーカーへ変更しました。

元々、このような目地深になっているデザインのサイディングでは

厚みのある角バッカー材を使うとどうしても目地部のシールが薄くなるので

耐久性を考えてボンドブレーカー以外は使えないと考えています。
プライマー塗布
シーリング専用のプライマーを塗布。
高圧洗浄で劣化箇所は吹き飛びます
風化した基材は脆い
釘頭周りにはサイディング施工時に打ち付けた釘打ちの振動から

小さい隙間が存在し、そこから降雨、降雪のたびに少しずつ浸水し

サイディング基材のモルタル成分中性化、水分凍結膨張等で

基材が粉化した状態になり、高圧洗浄の水圧で簡単に吹き飛んでしまいます。
補修材を充填します
深い欠損箇所はやせの少ない補修材を充填します。
カチオンエポキシ樹脂シーラーを下塗り
通気不良、内部結露等の恐ろしい問題が発生しやすい窯業系サイディング。

さらに積雪寒冷地という組み合わせは危険性が数倍になります。

仕上がり表面を滑らかにするエポキシ微弾性フィラーという下塗りが

ありますが、塗膜剥離という最悪の問題を招くリスクが少ない

浸透固着作用の強い水性カチオンエポキシシーラーを

使用することにしています。
適合プライマーを塗装しないと簡単に剥がれます
換気口等の塩ビやプラスチックのような材質に適合していない

シーラーやプライマーを塗装すると数年で簡単に塗装が剥がれます。

外壁用シーラー、又は上塗り塗料を直接塗った場合は目も当てられません。
この劣化は原因がある
前田住宅にあった不自然なサイディング表層欠損。

合計で2箇所ありましたが、この欠損はサイディング裏側から水分を含み

含水率が高くなった状態で凍結膨張した際に発生するもので

通気不良で手の付けようがなくなっている外壁の欠損と同じものです。

2箇所とも中間帯のトタン継ぎ目が欠損部の上にあり

本来は水が入らないよう施工されてあるはずのトタン継ぎ目から

浸水し、欠損が発生しているものと思われます。
トタン重ね合わせ部位は要注意です
どうしてここから水が入るのか?

それはこのトタンを外してみなければわかりません。

施工不良が原因なのは間違いないと思います。

当店で出来る対応は、雨水の入る可能性がある隙間を下場を除いて

全て埋めることです。















グリーンペイント寺沢です


手稲区前田住宅の続きです。
外壁中塗り
微弾性フィラー塗装後に中塗り。
中塗り後に再度凹凸補修
中塗り塗装後にモルタル凹凸のあらが目立つので再度補修します。
木製破風板シーラー塗装後の上塗り1回目
木製破風は高圧水洗浄で浮き塗膜を剥がせるだけ剥がしてから

浸透固着作用の強いシーラーを下塗り。

木製破風は劣化が進行しやすいので木目が塗料で埋まるまで

繰り返し塗装します。
上塗り2回目
厚みが付いたように見えますが塗料が乾燥硬化する際に木材に吸い込まれ

木目が浮き出るので上塗りは3~4回くらい必要になります。
下屋錆止め塗装
上屋錆止め塗装
9年前の屋根塗装では下屋のみの塗装でしたが今回は屋根全面を塗装します。
ダクトカバーがボロボロです
勾配屋根に後付けで雪止め加工すると排水管を新設することになり

そのビニール系の被覆が破れて断熱材が露出しています。
アルミテープを巻きました
色々考えたのですが、この作業に許される予算を施主様と話し合い

アルミテープ巻きで補修することになりました。
施工完了です
この度はグリーンペイントに工事ご依頼いただき

誠にありがとうございました!


前田住宅の足場を解体したその足で北区拓北住宅の足場を仮設します。
北区拓北住宅
拓北住宅は9年前に当店で屋根塗装を施工させて頂いた

リピートのお客様になります、いつもお声がけ下さりありがとうございます!


拓北住宅職長斉藤氏が担当するので写真はこれだけになります。m(__)m





















グリーンペイント寺沢です

北区新川住宅の続きになります。
10年経過した屋根
10年経過した1液アルキドシリコン塗料仕上げです。

部分的にサビは発生していますが、積雪寒冷地の平均塗替え目安周期が

7~8年ということから見て現状は良好な状態だと思います。
チョーキングしています
前回塗装のデータを確認すると、下塗り錆止め塗料はタッチアップ施工でした。

このことからも確実な下地処理と低希釈の上塗り塗装という組み合わせは

10年近くの耐久性を確保できます。
こすると粉が取れます
さすがにチョーキングは進行していますが、表層劣化が近々での

広範囲のさび発生につながる状態にもなっていないので

頑張ればあと2年位は粘れるのではないかと思います。
下地処理の研磨していきます
下地処理の研磨処理です。

研磨紙を使ってチョーキングした表層の粉化物を除去
研磨処理後
研磨処理後です。

粉化物はほとんど除去されました。
細かな傷が塗料の足掛かりになります
さらに、既存塗膜表層に写真のような細かい傷を無数につけることで

新しく塗装する塗料の足掛かりとなり、密着性が大きく向上します。
横張トタンは重ね合わせ部に注意します
横張トタンはトタンかみ合わせ部位にサビが発生しやすいので

入念な研磨処理とかみ合わせ内部の清掃が重要です。
サビ止めはタッチアップ塗装
新川住宅のサビ止めは全面塗装ではなくタッチアップ塗装での見積りですが

横張トタンを10年保持するにはかみ合わせ部位の

サビ止め塗装は欠かせません。
再度10年の耐久性は確保できたと思います
塗装完了
屋根、壁共にジャスト10年の耐久性を維持できるよう施工しました。
R0014104
いつもグリーンペイントに工事ご依頼いただき

誠にありがとうございます!



















グリーンペイント寺沢です


5月中旬は手稲区前田住宅を施工させていただきました。

前田住宅は9年前に屋根を塗装させて頂いたリピートのお客様になります。

いつも当店に工事ご依頼いただき誠にありがとうございます!
外壁はとても劣化しています
外壁の状態は悪く、劣化が進んでいます。
ひび割れから浸水していました
洗浄の水が乾燥している途中ですが、ひび割れから壁内部に

水分が入っていることがわかります。
軒天井の塗膜はほとんど剥がれました
軒天井の塗装は高圧水洗浄でほとんど剥がれました。

軒天井には耐久性の低いエマルションペイント等が塗装されていることが

多く、その塗装膜が深部まで粉化していることもあります。

そのような場合には、どれほど粘度が低く浸透性が高く弱溶剤系であっても

軒天井基材までとどくことが出来ず、シーラーが効かない状態になり

数年でバラバラと塗装が剥がれ落ちます。
粉化物を完全に除去しないと軒天井は剥がれます
とても手間がかかりますが高圧水洗浄作業で軒天井塗膜を除去するのが

最も効率が良いのでこの手間をグリーンペイントでは最重要な手間に

区分しています。
外壁と基礎の取り合いが欠けている
外壁と基礎の取り合いはひび割れが拡大してモルタル欠損しています。

ぐらついているモルタルは斫ります。
簡易型枠で真っ直ぐなラインを出します
ひび割れが入っていてもガッチリくっついている状態のモルタルは撤去しません。

ひび割れを埋めて欠損部位を密着性の高い樹脂モルタルで補修後に

塗装でコーティングすると間違いなく10年以上の耐久性を保つからです。



私の自論ですが工事は手間をかければかけるだけ良い?という単純なものではなく

手間や材料費をかけるだけ工事コストは高くなるもので

手間や材料を多くかけても少なくかけても耐久性、美観性に大きな差が

出ないようなものには、おおむね一般的な耐久性、美観性を維持できる作業内容で

最も低コストにすることが良質な工事であると考えています。

その低コストを工事金額に反映させてお客様に還元することありきで。
外壁亀裂補修
外壁にはたくさんの亀裂が発生しています。

外壁劣化が進んでいるのであればサイディングを張ることも考えますが

1番に挙げられる塗装の強みとは何か?

色々な外壁メンテナンス方法がありますが、その中でも間違いなく

塗装工事が一番安いことが最大の強みです!

塗替えは建物保護効果を持ち他工事と比較して安価で施工できます。
下塗り微弾性フィラー塗装
外壁ひび割れ補修、窓廻の隙間シーリング防水を施工したあと

微弾性フィラーを下塗りします。











グリーンペイント寺沢です


5月上旬は北区拓北住宅と並行して北区新川住宅を施工させていただきました。
北区新川住宅
新川住宅は10年前に屋根塗装を施工させて頂いた

リピートのお客様になります。

いつも当店に工事ご発注いただき誠にありがとうございます!
高圧洗浄作業
築年数26年経過で外装メンテナンスは1回も行われていないとの事
サイディング表層が吹き飛びました
予想通り高圧水洗浄により風化したサイディング表層が大量に吹き飛びました。

仕方ありません、風化が進みサイディング基材のモルタル成分が

中性化して結合力が失われた表層は残しておいても後々問題が発生します。

パッと見ただけでは形は保てていても、粉の塊の上に塗料を塗るのと同じで

早期の塗膜不良に繋がるので、除去しなければいけません。
劣化箇所は写真のように水圧で簡単に欠損します
26年放置していてもこの程度の劣化で済んでいるのは

このサイディングが固く、耐久性の高い基材成分だったことが

最大の理由です、一般的なサイディング基材であれば砕けて

穴が開くほどの劣化に進行しています。
表層が荒れているのでエポキシ微弾性フィラーを使用
新川住宅は施主様と打合せ時に「極力コストを落としてもらいたい」

との相談を受けていて、外壁、シーリングの劣化状態から当方としては

この状態から考えて作業簡素化にはリスクがあることをお伝えしましたが

第一にコストカット優先という理由から通常工法とは違う工法を選択しました。
換気口がボロボロです
換気口撤去
新しい換気口と交換
壊れた換気口は新しい換気口へ交換。

外壁劣化が激しかったので下塗りシーラー塗装から

サイディング用エポキシ微弾性フィラーへと下塗り変更。
中塗り後の上塗り
外壁塗装は標準的な塗装仕様ですが、シーリングに関しては

隙間が空いている箇所が沢山あり、そのまま塗装する訳にはいかないので

高圧水洗浄の水圧を利用してシーリング表層を粉化物を丁寧に除去した後

水性カチオンシーラーを塗装。
R0014035
R0014073
施主様がご自身で施工されたシリコンシーリング箇所は

シリコンシール密着用の塗料を塗り
R0014076
このように劣化が進行しているシーリングに
R0014077
水性アクリル系骨材入りの外壁充填剤をマスキングテープなしで

取り合いはぼかしながらシーリング代わりとして施工しました。

通常工法から考えると色々問題のある工法ですが

施主様と協議の上、最低限のコストの中で最大限の耐久性を確保してほしい

というご要望に最大限努力したつもりです。

当社平均的シーリング撤去打ち換え料金と比較して3分の1位の施工料金

難しい判断を迫られました・・・

通常シーリングを使用するとなると、必ずマスキングテープが必要になる

予算は無いがシーリングには断裂や穴が無数に空いている状態

サイディング表層にはザラザラした珪砂が吹き付けられている

それならば通常の充填材よりも強度がある骨材入り充填材を施工

本来の使用用途とは違いますがこの条件下では最良と判断しました。
R0014098
シーリングについてはかなりの低コストで施工したので

10年後のメンテナンスでは必ずシーリングの撤去・打ち換えが

必須であることも施主様にお伝えしてあります。



しっかり手間をかけた仕事をしてほしい

極力ランニングコストを落として節約したい

そこそこ手間をかけてコストも安めが良い

色々な考え方があると思いますので出来うる限り今までの経験と知識を使い

最善と思えるプランを提案できる塗装店でありたいと考えています。


















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