グリーンペイント 寺沢です


前回は高圧水洗浄を行い外壁に沢山の欠損(小)が発生した所まででした。

今回はその続き、外壁の下塗り作業と欠損補修です。



あれだけ傷んでいたサイディングなので既存塗膜の防水性はまるで期待できません。。。

と、いうことは高圧水洗浄の水分を外壁サイディングがたっぷりと吸っている?

洗浄の次の日にサイディング表面を触っただけで湿気っているのがわかるぐらいです。


素地にこもる湿気が塗膜性能にどれだけ悪影響を与えるかは

比較的想像しやすいと思いますが・・・その数ある外壁材の中でも

窯業系サイディングは特に悪影響がある! 非常~に悪影響があります!!
※これぐらいにしておきます^^;

その悪影響とは、基材に水分が多い状態で塗装を行うと水分に邪魔されて塗料が

密着せず塗替え後数年でボロボロと剥がれてくることもあるので怖いんですよ~

そんなことになったら大変なので洗浄後は数日明けて

しっかりと乾かしてから塗装します。


水分計でサイディング素地の含水率を測定すると

外壁各面、数か所での測定結果は?

気温30度以上、湿度50%以下が数日続いたので

サイディング塗装可能含水率10%以下を大きく下回る

2.7%や1.2%などなど

含水率1.2%
含水率2.7%

からっからに乾いており、表面防水性が無くなったということは

内側にこもる湿気も外に出やすい?ということのようです。


数日の晴天に恵まれ塗装準備が整ったのですが

明日は雨の予報、せっかく乾いたのに雨が降るとまた水分を吸収してしますので

今日の内に下塗りシーラーを完了させます。


今回のシーラー塗装で注意することは欠損部位に確実にシーラーが塗装され

ボロボロになっている所に浸透していることを確認しながら塗装していきます。

浸透性のあるシーラー塗装


その日のうちにシーラー塗装は無事完了し、予測通り次の日は雨となりましたが

すでにシーラー塗膜が防水膜を形成し雨水は浸透しなくなっているので

雨が明けた次の日には作業に取り掛かることが出来るようになります。


高圧水洗浄で粉化物が吹き飛び沢山の小さな欠損が出来ているので

欠損部位を浸透作用のあるシーラーで固着し密着性が高くなっている状態で

小さな欠損を一つ一つ手作業で、外部用補修材を埋めていくのです!

釘廻りの欠損、シーラー塗装済み
外部用補修材を充填

この作業は時間がかかります!シーラーを3回塗れるんじゃないか?

というくらい時間がかかる作業なのです!

数mmサイズの欠損は水が溜まりやすく

問題のない場所と比べると格段に劣化が進行しやすいので時間をかけて埋めていきます。

壁全面なので数日かかります

下地処理って時間がかかりますね~~^^;


雨の前兆 鱗雲