グリーンペイント寺沢です


5月上旬は北区拓北住宅と並行して北区新川住宅を施工させていただきました。
北区新川住宅
新川住宅は10年前に屋根塗装を施工させて頂いた

リピートのお客様になります。

いつも当店に工事ご発注いただき誠にありがとうございます!
高圧洗浄作業
築年数26年経過で外装メンテナンスは1回も行われていないとの事
サイディング表層が吹き飛びました
予想通り高圧水洗浄により風化したサイディング表層が大量に吹き飛びました。

仕方ありません、風化が進みサイディング基材のモルタル成分が

中性化して結合力が失われた表層は残しておいても後々問題が発生します。

パッと見ただけでは形は保てていても、粉の塊の上に塗料を塗るのと同じで

早期の塗膜不良に繋がるので、除去しなければいけません。
劣化箇所は写真のように水圧で簡単に欠損します
26年放置していてもこの程度の劣化で済んでいるのは

このサイディングが固く、耐久性の高い基材成分だったことが

最大の理由です、一般的なサイディング基材であれば砕けて

穴が開くほどの劣化に進行しています。
表層が荒れているのでエポキシ微弾性フィラーを使用
新川住宅は施主様と打合せ時に「極力コストを落としてもらいたい」

との相談を受けていて、外壁、シーリングの劣化状態から当方としては

この状態から考えて作業簡素化にはリスクがあることをお伝えしましたが

第一にコストカット優先という理由から通常工法とは違う工法を選択しました。
換気口がボロボロです
換気口撤去
新しい換気口と交換
壊れた換気口は新しい換気口へ交換。

外壁劣化が激しかったので下塗りシーラー塗装から

サイディング用エポキシ微弾性フィラーへと下塗り変更。
中塗り後の上塗り
外壁塗装は標準的な塗装仕様ですが、シーリングに関しては

隙間が空いている箇所が沢山あり、そのまま塗装する訳にはいかないので

高圧水洗浄の水圧を利用してシーリング表層を粉化物を丁寧に除去した後

水性カチオンシーラーを塗装。
R0014035
R0014073
施主様がご自身で施工されたシリコンシーリング箇所は

シリコンシール密着用の塗料を塗り
R0014076
このように劣化が進行しているシーリングに
R0014077
水性アクリル系骨材入りの外壁充填剤をマスキングテープなしで

取り合いはぼかしながらシーリング代わりとして施工しました。

通常工法から考えると色々問題のある工法ですが

施主様と協議の上、最低限のコストの中で最大限の耐久性を確保してほしい

というご要望に最大限努力したつもりです。

当社平均的シーリング撤去打ち換え料金と比較して3分の1位の施工料金

難しい判断を迫られました・・・

通常シーリングを使用するとなると、必ずマスキングテープが必要になる

予算は無いがシーリングには断裂や穴が無数に空いている状態

サイディング表層にはザラザラした珪砂が吹き付けられている

それならば通常の充填材よりも強度がある骨材入り充填材を施工

本来の使用用途とは違いますがこの条件下では最良と判断しました。
R0014098
シーリングについてはかなりの低コストで施工したので

10年後のメンテナンスでは必ずシーリングの撤去・打ち換えが

必須であることも施主様にお伝えしてあります。



しっかり手間をかけた仕事をしてほしい

極力ランニングコストを落として節約したい

そこそこ手間をかけてコストも安めが良い

色々な考え方があると思いますので出来うる限り今までの経験と知識を使い

最善と思えるプランを提案できる塗装店でありたいと考えています。