グリーンペイント寺沢です

5月下旬は手稲区前田住宅と並行して手稲区前田住宅を

施工させていただきました。
手稲区前田住宅
当店施工記録では、お客様の個人情報に関わるので施工した地域を

施工名称としているのですが同区同地域が続くのは初めてかもしれません。
高圧洗浄作業
前田住宅は当店で施工されたお客様からの紹介で工事発注を頂けた

ご紹介のお客様になります。

お客様に支えられて当店の今があることに感謝します!
シーリングに穴があります
前田住宅のシーリングに不自然な穴があいています。
撤去してみると
撤去すると
バッカーが2重に入っていました
角バッカー材3ミリ厚を2枚重ねて目地底に入れてあります。

シーリング厚は3ミリくらいしか確保できていないので

耐久性は大きく低下します。
シール厚が足りなく穴が開いた
ほぼ全てバッカー材が2重に入っていました。

こうすることでシーリングの使用量が通常の3分の1程度で抑えられ

材料費が少なくなることで利益率を上昇させることが出来ます。


このことはお客様へ報告させていただきましたが

「前回塗装時に担当者のことを信頼していたのに」とのことでした。

リフォーム会社担当者による指示か、施工者の独断か?

きっと後者ではないかと思いますが、自身の利益追求のために偽り

仕事を提供してくださる施主様が被る被害は二の次

施工者の性質によるところは大きいのですがいずれにしても

このような作業が平常化している業者は10年継続することは難しい。
目地底はボンドブレーカーに変更
既存角バッカー材は撤去して薄いボンドブレーカーへ変更しました。

元々、このような目地深になっているデザインのサイディングでは

厚みのある角バッカー材を使うとどうしても目地部のシールが薄くなるので

耐久性を考えてボンドブレーカー以外は使えないと考えています。
プライマー塗布
シーリング専用のプライマーを塗布。
高圧洗浄で劣化箇所は吹き飛びます
風化した基材は脆い
釘頭周りにはサイディング施工時に打ち付けた釘打ちの振動から

小さい隙間が存在し、そこから降雨、降雪のたびに少しずつ浸水し

サイディング基材のモルタル成分中性化、水分凍結膨張等で

基材が粉化した状態になり、高圧洗浄の水圧で簡単に吹き飛んでしまいます。
補修材を充填します
深い欠損箇所はやせの少ない補修材を充填します。
カチオンエポキシ樹脂シーラーを下塗り
通気不良、内部結露等の恐ろしい問題が発生しやすい窯業系サイディング。

さらに積雪寒冷地という組み合わせは危険性が数倍になります。

仕上がり表面を滑らかにするエポキシ微弾性フィラーという下塗りが

ありますが、塗膜剥離という最悪の問題を招くリスクが少ない

浸透固着作用の強い水性カチオンエポキシシーラーを

使用することにしています。
適合プライマーを塗装しないと簡単に剥がれます
換気口等の塩ビやプラスチックのような材質に適合していない

シーラーやプライマーを塗装すると数年で簡単に塗装が剥がれます。

外壁用シーラー、又は上塗り塗料を直接塗った場合は目も当てられません。
この劣化は原因がある
前田住宅にあった不自然なサイディング表層欠損。

合計で2箇所ありましたが、この欠損はサイディング裏側から水分を含み

含水率が高くなった状態で凍結膨張した際に発生するもので

通気不良で手の付けようがなくなっている外壁の欠損と同じものです。

2箇所とも中間帯のトタン継ぎ目が欠損部の上にあり

本来は水が入らないよう施工されてあるはずのトタン継ぎ目から

浸水し、欠損が発生しているものと思われます。
トタン重ね合わせ部位は要注意です
どうしてここから水が入るのか?

それはこのトタンを外してみなければわかりません。

施工不良が原因なのは間違いないと思います。

当店で出来る対応は、雨水の入る可能性がある隙間を下場を除いて

全て埋めることです。