グリーンペイント スタッフのブログ

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2019年10月

グリーンペイント寺沢です


北区百合が原住宅施工の続きになります。
クリヤー塗装1回目
タイル調サイディングのクリヤー塗装1回目、塗った直ぐ後は塗装した感がありますが

クリヤー塗装の1回目、乾燥硬化後は塗ってあるのかわかないような質感です。
部分的に酷い劣化が発生している
百合が原住宅のタイル調サイディングはメンテナンスサイクルをオーバーしかけた

状態で、部分的にこのような劣化箇所が発生しています。
まずはベース色を塗っていく
このような劣化が広範囲な場合はクリヤー仕上げが難しくなるのですが

ギリギリセーフかな?という劣化範囲だったのでクリヤー仕上げ用の補修を続行します。
範囲が広くなると塗りつぶし感が出てしまう
タッチアップ範囲が大きくなるとベタッとした塗りつぶした感が強くなるので
ゴマ模様を再現する
チョットわかりにくい写真ですが、硬い毛のブラシに濃色を含ませて

指先で弾いてやると既存サイディングのゴマ模様が再現でき立体感が増す。
小さな欠損箇所
細かい欠損も発生しているので
筆先を使って補修していきます
筆先を使って1箇所1箇所補修していくのです。

タイル調の凹部、凸部両方の補修で丸々3日かかるという。。。

目がシボシボ?してくるという表現がぴったりな感じ^^;
クリヤー塗装2回目
クリヤー塗装2回目です。
3分艶有りクリヤー塗装完了
クリヤー塗装は1回目は塗ったかどうかわからなくなるような質感ですが

2回目を塗り終わると塗膜厚みが付いてハッキリ塗装した感が出る塗装です。
エポキシ微弾性フィラー下塗り塗装完了
続いて、平面サイディングボードの下塗り、当初の予定では

カチオン系シーラー塗装の予定でしたが高圧水洗浄後の劣化が酷く

急遽、密着性に優れたエポキシ微弾性フィラーへ変更しました。
止め釘廻りの欠損
補修材を充填後に均す
こんな感じで凹凸補修
物凄い数の止め釘廻りの欠損箇所補修、外壁補修材を充填して均します。
サイディング平面はフッ素樹脂塗料仕上げ
硬化剤とセットの2液混合タイプです
サイディング平面の仕上げ塗料はフッ素樹脂塗料の選定です。

とても耐久性の高いフッ素樹脂のラジカル制御型でさらに無機ハイブリット

かなりの高耐久性能が期待できます。
フッ素中塗り塗装
中塗り塗装
フッ素上塗り塗装
上塗り塗装、3部艶有り仕上げで艶消し材の影響からか

上塗り色が透けやすく、とても気を使います。
屋根ハイソリッドシリコン塗装完了
屋根はハイソリッドシリコンで塗装完了。
雨を受ける横樋にガムテープ?
樋に雨が入らない構造!?
勾配屋根からの雨水を受け止める横樋に妙なガムテープが貼ってある?

真横から確認すると・・・微妙なセッティング・・・

勢いのある雨水であればよいが、弱々しい水流だと樋の隙間から垂れ落ちる(*_*;
急遽板金で加工してみました
これなら大丈夫ですね
丁度良い形の板金があったので取り付けてみました。

この角度ならば間違いなく樋内へ流れ込んでくれることでしょう。^^
施工完了
この度はグリーンペイントへ工事ご依頼頂き
まことにありがとうございました!!



グリーンペイント寺沢です


今回は屋根の下地処理についての比較を行いたいと思います・・・

などと、作業中にふと思いついて簡単にプチ比較してみました^^;
高圧水洗浄をあてたトタン
高圧水洗浄のトルネードノズルで洗浄したトタンです。

とっさに思いついたものだったので隅々まで洗浄が当たってないだろう!?

等のつっこみはお許しください(;^ω^)
トルネードノズルの跡が残った
いつも屋根トタンは洗浄していないので感覚がつかみにくかった。。。

洗浄ノズルを20cm位離して当てたものですが振動と音が

バリバリバリッ!!という凄まじい音がするので気が引けてしまう程(*_*;
チョーキング層はと除去されている
そんな感じで洗浄を行うと、劣化したチョーキング層は除去出来ているレベルです。

ただ、ノズル距離20cmというのは洗浄物とかなり近いな~と感じる距離で

じっくり屋根の表層を剥がしていくといったイメージですね。
研磨処理
下地処理対比として研磨紙を使った研磨処理作業。
右が研磨で左が高圧水洗浄
こんな感じで右が研磨処理、左が高圧水洗浄処理になります。
研磨処理作業後
研磨処理は薄い既存塗膜が無くなってしまうようなイメージです。

少しの研磨であっという間に既存塗膜が無くなってしまうので

工場出荷後のトタン塗装が十数年経過すると工場塗装の塗装膜は

著しく劣化が進行してしまうのかもしれません。
細かい研磨キズが沢山ついています
研磨処理後の表層です。

細かい傷が無数についているのが分かります、密着性も悪くなっている

既存塗膜を除去出来て、さらに細かい傷が塗料の足がかりとなってくれて

密着性の向上が期待できる状態です。

このような簡易的な比較であっても屋根トタンの下地処理として

高圧水洗浄よりも研磨処理の方が優れているのが証明できます。


超低コストで高圧水洗浄作業を行うのであれば優位性も出てくるのですが

洗浄作業後には乾燥時間が必要になる為、塗装前日などに行われることも多く

洗浄作業だけの為の作業日を設ける必要性などから

決してコストの安くない作業となっていることが多く

水洗い作業は大切!というイメージが先行して、実質的な内容が薄くなっている

現状と言えるのではないかと考えています。

グリーンペイント寺沢です


厚別東住宅と並行しながら、北区百合が原住宅の工事が始まりました。
北区百合が原住宅
百合が原住宅は、平面タイプのサイディングとタイル調サイディングの組み合わせ。
足場仮設完了
丁度、お隣様もリフォーム工事中ということで足場が干渉しないよう気を付けます。
サイディング目地シーリング撤去完了
タイル調サイディングの既存目地シーリング撤去作業完了。

タイル調サイディングはクリヤー仕上げとなるので傷や汚れを付けないよう

気を付けて作業を進めていきます。
窓廻りシーリング撤去完了
平面サイディングは窓廻りのみシーリングがあり、既存シーリングを撤去していきます。

マスキングテープの貼った位置がシーリング打ち込み箇所になるのですが

既存シーリングと比較して厚み、幅とも倍以上のシーリングを使って仕上げます。
このようなひび割れが
平面サイディング表面には写真のような細かい筋のような物がたくさんありました。
高圧水洗浄後はこんな感じに!
高圧水洗浄を行うと、あの細い筋状のひび割れ、想像以上に劣化が進んでいる!
こんな止め釘廻りが
サイディングの止め釘廻りにも同様の細い筋が発生しています。
こんなことになっている!
高圧洗浄水の水圧で粉化してしまっているサイディング基材は吹き飛びます。

あの細いひび割れから浸水を繰り替えし、徐々にここまで深い粉化を

発生させるとは恐ろしい・・・
殆どの止め釘廻りはこんな感じ
殆どの止め釘廻りに粉化が発生しているので、全箇所補修が必要になりそうです。

しかし、止め釘廻りの劣化は他の住宅でも見られますが、百合が原住宅の劣化は

深さがあり、亀の子状のひび割れも多いことから、このサイディング基材自体が

柔らかく、劣化しやすい材質を多く含んだサイディングということがうかがえます。
窓下から流れ落ちた雨水により
亀の子状のひび割れは窓下に多く発生していて、窓廻りを伝う雨水が

劣化を促進している可能性が高い。
窓下水切りを取り付けることで防げます
グリーンペイントでは住宅塗替え工事の際、標準仕様で窓下伝い水防止水切りを

取り付けているので劣化防止、美観維持の2つの効果が期待できます。
換気口、排気筒周りからのシリコン汚染
ステンレス製換気口廻りに施工されている、シリコンシーリングから出ている

シリコン油による汚染が広範囲で発生しています。
シリコンシーリングから流れ出ている
シリコンシーリングから止めどなく滲み出すようで、雨水で流れだします。
マクロで写すとこんな感じでベトついている
表面をマクロで撮影するとベタベタ、ギトギトした油らしきものが確認できます。
シリコン油を脱脂します
シリコン油と付着した汚れを弱溶剤で脱脂処理します。
シリコン汚染箇所は広めに処理液を塗る
シリコンシーリングと密着性が良い処理液を広めに塗っておきます。
金属粉が入った塗料
極小の金属粉が塗料中に配合されています。

シリコンシーリング汚染箇所へ処理無しで塗装すると

高確率で数年後に塗膜剥離が発生するので注意が必要です。
屋根トタン下地処理研磨
続いて屋根トタンの下地処理作業。
ガシガシ削っていきます
研磨紙を使って屋根トタンの表層を削っていきます。
黒色サビ止め塗装完了
研磨処理後は速やかにサビ止め塗装を塗り、研磨箇所が酸化しないようにします。
横樋に落ち葉が溜まっている
北海道の住宅に珍しい雨樋が付いています。
樋が詰まるので清掃します
落ち葉で雨樋が詰まるので清掃も行います。
秋の空は変わりやすい




グリーンペイント寺沢です


2Fの塗装も終わり、残りの足場を解体して1F木部の塗装に移ります。
残りの足場も解体
回転型窓の塗装ではこのように2回に分けて足場解体をする必要があり

自社足場で組み立て解体を行える環境が整っていないと

この作業を外注足場業者に依頼した場合、高額な足場単価となり

塗装工事全体の工事金額を押し上げてしまうことになります。
1F窓の塗装を始めます
1F窓も2F窓と同じ状態です
1Fの窓も2F窓と同様に未塗装部の劣化が進み灰色化しています。
南西面の窓は灰色化まで劣化が進行しています
木繊維の断裂が発生しています、このまま未塗装を続けると木材腐食が始まります。
木部は断裂箇所が埋まるまで塗装を繰り返しました
今回の塗装工事では木材の劣化が著しく、耐久年数の過ぎてしまった

造膜型木部塗膜の表層を貫通して、水の浸水を繰り返していた状態で

放置すると交換するしかなくなる木材腐食の一歩手前でした。
マクロ表層がこの状態になるまで厚みを付けました
既存の塗装は剥がせるだけ剥がし、新たにメーカー期待耐候性が10年の

オリンピックステインマキシマムを塗装しました。

既存塗装膜を剥がしている箇所もあり、劣化した木材表面だったので

劣化具合によっては箇所により4回塗装する必要もあり、最終的に木材全面で

上の写真のような塗膜に隙間の無いフラットな状態で仕上げました。
玄関と浴室は白色で塗装
玄関扉と浴室(室内側)だけが白色仕上げとなっています。
塗装前にゴムパッキンは外しておきます
玄関扉のゴムパッキンはパッキンの入っていた箇所や、細かい隙間が塗装出来なく

なるので塗装前に外しておきます。
隅々まで塗装出来ますね
塗装乾燥後にパッキンを復旧します
塗装後にパッキンを復旧します。

パッキンが入ったまま塗装すると、養生していてもパッキンに塗料が

付いてしまうこともあり、美観上もパッキン取り外しの方が良いですね。
多機能型水性塗料では必ず発生するようで
界面活性剤が滲みます
上の写真2枚は木部塗装後に降雨があり、その際に流れ出した界面活性剤です。

最近の塗装工事で問題となっているこのシミ、原因は高機能化した塗料で

高機能にするには元来の塗料に各種成分を配合する必要があり

その配合物をうまく混合する際に、界面活性剤が必要不可欠となり

高機能型塗料=各種成分配合=界面活性剤を多く配合、という形になるそうで

食器洗剤等に含まれているのと同じ、界面活性剤が塗装後に表面に浮きだします。

この現象は日本国内の大手塗料メーカーでも起きていますが

米国PPG社製のオリンピックステインマキシマムでも同様に発生することから

高機能型水性塗料には付随してしまうようで

このシミは降雨の度に流れ落ち1~3回程度の雨でほとんどなくなります。

このシミを出さないよう過去に主流だった汎用塗料を使うか?

一時的なものなので新型の高機能塗料を使うか?


写真撮影後1週間後に再度伺った時にはすでにこのシミは流れ落ちていたことから

グリーンペイントではお客様へ事前説明したうえで新型高機能塗料を使います。

せっかくの塗替えなので高機能、高耐久性という特性は外せません。


この度はグリーンペイントへ工事ご依頼頂き誠にありがとうございました!!

グリーンペイント寺沢です

外壁絡みの塗装が終わったところで2F部分の足場のみ解体します。
2F部分の足場のみを解体する
スウェーデンハウスの窓は回転式になっていてグルンと一回転します。

足場があると窓が足場に当たってしまい完全に開くことが出来なくなり

塗装出来ない箇所が発生してしまいます。
回転窓をまわすことが出来ます
写真のように窓を回転させていくと、足場があるときには塗装出来なかった

箇所が現れます。
窓の角度で死角が出ます
死角なく塗装します
新築時と前回塗替え時という2回の塗装作業が過去にあったわけですが

新築時は設計上の観点から塗装箇所は決まっていたと思います

しかし、木材なので未塗装で長い期間放置しておくと思いもよらない

劣化が進行していることもあります。
未塗装部は劣化が進んでいます
前回塗装時には、窓を閉めた状態で塗装していたようで

未塗装箇所の劣化が凄まじく、木材風化の進んだ灰色化まで進行している。

このタイプの窓は室内側になる面もあり、室内側は内部用クリヤー塗装仕上げ

となっていて、外側塗装との間隔とでもいうか、その部位は未塗装。
風化が進み灰色化しています
劣化が進むと木材の繊維が断裂してひび割れが多発します。

新築時に未塗装箇所なので、塗替え時にも塗装しないという発想は

このような酷い劣化を招きます。

灰色化まで進んではいますが、木材腐食にはなっていなかったのが良かった

ボソボソに崩れている状態ではないので、この状態で木材専用塗料を塗装することで

今後の劣化は軽減することが出来ます。
木繊維の断裂まで進行しています
今回の塗替えでは外部の劣化を受ける未塗装部位は全て塗装します。
プラスチック類も劣化が進行します
その際、樹脂製の変色が始まっている換気口や、木部との取り合いにある金物

どうしても異種の材質を組み合わせると隙間ができ、その隙間からの浸水が

予想されるので、そのような箇所も木部用塗料で塗りつぶしてしまうことで

今後の劣化を予防できます。

また、付属金属や樹脂類は一般塗料との相性が良くないので

接着用プライマーを事前に塗装しておきます。木材下場に塗り残しがある!
木材のせまい隙間、下端部位が塗装されておらず雨水の浸水が発生しています。
刷毛先を利用して奥まで塗る
このような狭い隙間でも未塗装にしておくと、そこから劣化が周囲に広がります。
下場もしっかり塗っています
水は浸透性が強いので浸水予測箇所は塗膜でコーティングしておきます。
未塗装部位の劣化が進む
このような未塗装箇所は
劣化予想箇所は全て塗装します
3回塗装して塗膜厚みをもたせることで経年劣化耐えることの出来る

塗膜を作ります!

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