グリーンペイント スタッフのブログ

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2021年07月

グリーンペイント寺沢です

7月下旬は北区新川西住宅を施工させて頂きました。
北区新川西住宅
新川西住宅は2年前に屋根塗装を施工させて頂いた

リピートのお客様になります。

再度当店に工事ご依頼いただき誠にありがとうございます!
浴室換気口廻り
前回塗装から10年位が経過しているように見えますが

浴室換気口廻りのサイディングのみがボロボロになっています。
サイディングがボロボロです
このパターンは過去に何回も経験があり、間違いなく浴室の

排気ダクト接合部から の湿気を含んだ排気が影響しています。
剥がしてみると
サイディングを剥がしてみると、やはりカビが発生しています。
やはりカビが生えています
サイディング裏側にもカビ。
浴室排気ダクトは湿度が高くなります
新築時の設備工の知識不足が原因で

浴室排気管と換気口の取り合いをシーリング等で塞がなかったため

浴室の湿度を大量に含んだ排気が隙間から抜け出たことで

サイディング裏で結露した状態になってしまい

その水分の凍結膨張作用によりあのような状態になります。
配管処理をしてサイディングを張ります
近似サイディングに交換してから換気口接合部の排気漏れを

シーリングで塞ぎました。
高圧水洗浄でけっこう剥がれました
密着不良が原因
高圧水洗浄作業の後に上の写真のような塗膜剥離が各所で見られました。

外壁全体に所々で発生していたので通気不良が原因の剥離ではなく

密着力不足による剥離と診断しました。

原因として考えられるのは、前回塗装時に既存塗装膜の劣化が進行していて

サイディング素地との密着力が低下していた所へ高圧水洗浄作業を

簡易的に行ったことで発生した剥離ではないかと思います。
目地シーリングは3面接着してました
目地シーリングを撤去すると本来目地底にあるはずのハットジョイナーが無い。

下地の木に直接シーリングを打ったようで3面接着しています。
目地底にボンドブレーカーを取り付け
3面接着していたのでシーリングが早期断裂に繋がったというケースを

はっきりと認識できたことが私の経験上少ないので、3面接着の問題性は

それほど高くはないと考えていますが、シーリングメーカーが

回数を重ねて実験した結果3面接着は良くないと判断しているわけで

良くないものは修正します。

目地底にボンドブレーカーを取り付け2面接着にします。
窓廻りは丸バッカーを使用
窓廻には丸バッカーを使用します。

丸バッカーの設置にはとても気を使います。

深すぎるとシーリングがサイディング裏側に流れ込んでしまうし

浅すぎるとシーリング厚が確保できず、シーリングの早期断裂が発生するので

丸バッカーの設置具合は細心の注意で作業します。
水切りコーナー破損
アルミ製水切りのコーナー材は樹脂製なので経年劣化で破損している

ことが多い。
金属コーナーで補修
金属製のコーナー材をかぶせる形で補修し、端末をシーリングで防水します。
既存の水切り塗装
また、前回塗装時にアルミ製水切りに適合するプライマーを塗装せずに

着色したので高圧水洗浄の水圧のみで簡単に剥がれてしまいました。
高圧水で剥がしてからプライマー塗装
密着プライマーを塗装します。
洗浄後に発生した欠損
高圧水洗浄で劣化箇所は吹き飛びます。
出る釘は打たれる
補修
欠損箇所に外壁用補修材を充填します。
あいじゃくりを埋める
サイディングあいじゃくり隙間も劣化が進行しやすいので

充填材で埋めておきます。
サイディング下地補修
続く









グリーンペイント寺沢です。


東区東苗穂住宅の続きです。
外壁中塗り
グレー色錆止め塗装の上に中塗り。
上塗り
そして上塗り、白っぽい色が上塗りです。

中塗り、上塗りの色を変えると工事品質が向上します。

① 色違いの為、隠ぺい率を確保できるよう低希釈にしなければならない。
  ↑ 耐久性の向上

② 間違いなく中塗り、上塗りと2回塗った確認ができる。
  ↑ 信用、安心感の向上

③ 上塗りの塗り残しを目視で確認できるので確実に2回塗ることが出来る。
  ↑ 均一な塗膜性能を確保

こんな感じで良いことだらけです。

逆に中塗り、上塗り同色塗装は以上の①、②、③を逆方向に作用させる

可能性があるので注意が必要です。

⓵ 同色の為、上塗りの隠ぺい率を気にすることなくシンナーを大量に添加
  高希釈塗料でも楽々仕上げることが出来る。
  ↑ 耐久性の低下、

⓶ 同色の為、タイミングを見計らって1回塗り仕上げを2回塗り仕上げと
  言い張ることも出来る。
  ↑ 信用、安心感共に低下し、今後の施工から目を離すことが出来なくなる。

⓷ 同色の為、上塗り塗料の塗り残しを目視で確認できずその箇所は1回塗り仕上げ。
  ↑ 部分的に塗膜が薄く、均一ではない塗膜。
基礎シーラー塗装
基礎モルタル部は未塗装でしたが今回は塗装仕上げにします。
ひび割れ補修
基礎コンの上に5~10mm位で仕上げモルタルを施工しているので

モルタルの中性化が進むとひび割れが多くなり、基礎コンとモルタルの間で

層間剥離します。
中塗り
なので基礎モルタルも塗膜保護しておいたほうが良い。R0014501
めったにありませんが、基礎コンクリート表し仕上げの場合は

塗装保護なしでも50年位は大丈夫ではないかと思います。

モルタルとコンクリートの耐久性はとても大きな差があります。
鉄製手摺内に穴をあける
東苗穂住宅の鉄製手摺は凍害で一部がふくらんでいます。
大量の水が出てきます
穴をあけると勢いよく水が出てきます。

このようなことはよくあるので、内部に水が溜まっていないか確認が重要です。
R0014488
玄関前とバルコニーの土間は防水保護します。

ポリマーセメント系の塗膜防水の下塗りプライマー塗装です。
R0014489
防水材基材を2回塗り、トップコート仕上げ。

合計4回塗りになり、そこそこ厚みが付きます。

積雪寒冷地の札幌で、モルタル下地の場合は最も信頼性の高い防水材です。

かつ、各種防水材のなかでも最も単価が安いのでさらにお勧めです。
R0014503
R0014504
R0014505
この度は再度グリーンペイントに工事ご依頼頂き

誠にありがとうございました!







グリーンペイント寺沢です。


7月上旬は東苗穂住宅と並行して石狩市花川住宅を施工させて頂きました。
石狩市花川住宅
花川住宅の施主様は、当店のお客様とのご友人で

その方からご紹介で工事依頼を頂きました。

ご紹介して頂き誠にありがとうございます!
足場仮設完了
基礎高住宅なので、かなり高さのある足場になりました。

花川住宅は道路を挟んで向かいが中古車販売店なので

塗料飛散防止にはとても気を使います。
シリコンシーリング
花川住宅のシーリングは全てシリコンシーリングが施工されています。

木の城たいせつの住宅は、塗装可能シーリングとシリコンシーリング

の2種類があり初期のたいせつ住宅は前者で、後期はシリコンシーリングが

多くなっているように思います。
弱溶剤で脱脂処理
なぜ?シリコンシーリング施工に切り替えたのか?

シリコンシーリングは耐久性こそずば抜けて高いですが

伸縮性が低く、すぐ断裂するので動きの大きい箇所には不向き

シリコンオイルによる汚染もひどく、メンテナンス時の塗料密着不良等々

外装建築材としては問題の多いシーリングです。

変性シリコンシーリングと比較してシリコンシーリングは単価が安い=

コストカットというのが採用の最大理由だとしたら

その後の木の城たいせつがた辿った経緯に頷けます。
油分と汚れが取れました
弱溶剤でシリコンオイル+それに絡まったゴミ、埃をふき取ります。

通常塗料はシリコンシーリングには絶対密着しないので

比較的密着性が高いプライマーを塗装するしかシリコン処理の方法が

ありません。

上記の脱脂処理をせずにプライマーを塗った場合も油膜の上に

塗装したのと同じことになるので簡単に剥がれます。



花川住宅は職長斉藤氏が担当するので工事記録はここまでになりますm(__)m




グリーンペイント寺沢です。

7月上旬は東区東苗穂住宅を施工させて頂きました。
東区東苗穂住宅
東苗穂住宅は4年前に屋根塗装をご依頼いただいた

リピートのお客様になります。

再度、当店に工事ご依頼いただき誠にありがとうございます!
足場仮設完了
今回は屋根の塗装は行わず、外壁塗装のみになります。
シーリングを切ると
まずは既存のシーリングを撤去していくのですが

窓廻シーリングにカッターを入れると水が出てきました。
かなりの量の水が出てきた
ほとんどの窓からかなりの量の水が出てきます。

このタイプの水切りが付いているのは見かけますが

よく見ると窓枠コーナー材と水切りの隙間にシーリングしてあります。
ここはシーリングを打ってはいけません
いつもはこの隙間にはシーリング施工されてなく、隙間が空いています。

詳しい構造まではわかりませんが、窓枠サッシに溜まった水を逃がす

形になっているようで、サイディング施工の際のシーリング工の

知識不足により長年水がたまり続けていたようです。

塗装工である私も、建築役物の下場はシーリングで塞がないほうが良い

ということくらい知っています。

ましてやシーリング工ならば下場を塞ぐということは、もしもの際に水が抜けず

大きな問題になることくらいは知っていて当然と思います。
幅、厚みとも既存の倍
金属サイディングの既存シーリングはたいていの場合

細く、薄く施工されてあります。

美観上、綺麗に見せるため等々、理由はあるのでしょうが

材料費が少なく済むので利益率を向上させることが出来る

というのが最も大きな施工理由ではないかと思っています。

既存シーリングと比較して厚み、幅とも3倍くらい確保できるように

シーリング施工しています。
シーリングプライマー
シーリング専用プライマー塗布。
スチールサイディングに発生しているサビ
金属サイディングは軒天井の近くなどにはサビが発生しやすい。
雨のかからない所がさびます
雨がかかりにくく、蓄積物が洗い流されることがないのが

錆の発生理由です。
かなりサビています
既存塗膜下からモコモコとした白錆が発生しています。
サビ発生個所は錆止めタッチアップ
サビが発生している箇所には錆止め塗料を赤錆色でタッチアップ塗装します。

錆の発生理由が、雨が直接かからないせいなので塗替え後も

サビが発生しやすい条件は変わりません。
そのあとに全面さび止め塗装
サビ止めタッチアップ塗装後にグレー色で全面さび止め塗装を行います。

サビ止め塗装が2回塗りになることで防錆力が大きく向上し

塗替え後のサビ発生を確実に防いでくれます。

この錆止めタッチアップとサビケレンで1人工位必要になります。


塗装工事は材料費よりも人件費が大きなウエイトを占めており

同じ金属サイディングのシリコン仕上げ見積でも例えばこのような手間を

どれくらいかけているかで会社の利益率は変わってきます。


闇雲なコストカットは悪質な安い工事金額、オーバースペックになった手間は

自己満足的な高い工事金額、双方ともに主観性が強くなりすぎ

客観的に見て金額と手間のバランスはどうなっているかの確認判断が弱い。


必要なものは確実に行い必要ないものを見極める

難しい判断ですがそれを的確に行えるよう、必然的に増えていく経験と知識

それに伴いどんどん強くなってしまう主観に偏りすぎず、客観性を主体に

品質向上へとつなげていきたいと考えています。





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