グリーンペイント スタッフのブログ

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2022年09月

グリーンペイント寺沢です


手稲区新発寒住宅の続きになります。
前回の補修なし上塗り跡
前回塗替え時に補修しないで塗装した跡です。

美観上よくないのと、こういう箇所は劣化しやすいのでそのまま塗るのは

手抜きといいます。
下塗りシーラー塗装
下塗りシーラー塗装。
欠損箇所には特に多めに
欠損箇所は特に多めに塗っておきます。

欠損箇所にシーラーが埋まるほど入っていますが、数時間すると

ほとんど欠損箇所に吸い込まれてしまいます。

なので浸透固着作用を強めるためにも多めに塗っておきます。
下塗り後の下地補修
あいじゃくり、凹凸欠損箇所の補修です。

この作業も1時間で終わらせるか?6時間かけるか?が施工業者に問われ

業者の利益率は減少するが、施主様所有建物の耐久性は向上します。
中塗り作業
中塗り作業。
中塗り後の補修
中塗り後に再度、目立つ凹凸を補修します。
上塗り塗装
上塗りで元の色に近く戻す感じです。
横張トタンに発生するサビ
横張トタンに出やすいサビです。
黒色サビ止め塗装
黒色サビ止め塗装完了。
トタンかみ合わせ奥まで塗装



















横張トタンに発生するサビは、トタンとトタンの重ね合わせ部位を

さび落としせず、奥まで塗りこまないことによって発生します。

横張トタンはデザイン性重視で、構造的な欠陥があり、重ね合わせ部位に

表面張力の影響で水が溜まりやすい構造になっています。
必ず流れてきます
そのように水が溜まりやすい箇所なのに、どうして重ね合わせ奥まで

研磨も塗装もしないのか?

答えは、上の写真のように奥まで塗装すると、塗装後数分経ってから

ダラダラと塗料が流れ出してくるからです。

流れてきた塗料を刷毛で均す作業を、何度も何度も行わなければならず

とても手間と時間のかかる作業になるので、奥まで塗りこまないように

サラッと綺麗に塗ると横張トタン特有のサビが発生します。


なぜ問題が起きるのに横張トタンのサビが出る塗装があとを絶たないのか?

知識がない、あるいは知識があっても手間を掛けたくない

仕上がりが綺麗に見えることのみに強い執着がある等々、理由は様々ですが

作業者としての思考パターンに重大な問題を抱えているということは

全てに共通して言えることだと思っています。

手間をかけたのか?どうなのか?ということは作業時にはわかりにくいですが

数年経過すると結果ははっきりと表れるのです。
手抜き見返し塗装
見返しトタンを軒天井塗料で仕上げるのは手抜き仕上げと呼びます。

なぜなら、軒天井塗料は鉄部に塗るとサビやすいからです。
軒天井の下塗りシーラー塗装
軒天井の下塗りシーラー塗装も、塗ったか?塗ってないか?

分かりずらい作業ですが、軒天井は塗膜がはがれやすいので

とても大切な作業です。
水切りコーナー欠損
アルミ水切りはコーナーだけが樹脂製です。

なので冬の積雪や物をぶつけて壊れてしまうことが多い。
カバー取付け
トタン製カバーを取り付けてから塗装します。
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グリーンペイント寺沢です


突然ですが・・・

塗替え作業をしているときに当然トイレに行きたくなるわけで

現在私は、公衆トイレを使用することが多い。

昔はコンビニのトイレを利用していましたが、トイレのたびに何か買わないと

気まずいのでガム、缶コーヒーと購入していました。

たいして必要でもないのに買わないわけにもいかない、マナーとして。。。

トイレを利用するだけで何も買わないという人もいますが、店員さんから当然

白い目で見られる、その気苦労を負うくらいであれば買い物をしたほうが楽。

でも、それほど必要でないものを購入し続けるのも気苦労の一種なので

最終的に公衆トイレを使うのが最も楽という結果に至る。。。
公衆トイレのウレタン防水
長い前置きでしたが、そんなわけで一服時に立ち寄った公衆トイレの入り口

内部の床にウレタン防水が施工されている!

とても珍しい、札幌市ではたいていタイル貼りがメインです。

石狩市の公衆トイレでしたが石狩市は全部こんな感じなのだろうか?
見事に剥がれています
見事な剥がれっぷりです、ウレタン防水はゴム状の防水層で

柔軟性があり強力な防水力があるように見えますが

冬期間、10年以上関東の大規模修繕工事に携わった私の経験上

しっかりした施工をしないと、ウレタン防水は剥がれる。

【しっかりした施工とは=作業者の知識、経験、作業感覚、人間性が優れていて
近々での湿潤状態からどれくらい経過しているか?を確実に把握し
下地の構造を熟知し、冬期間の施工箇所の状態予測などが、
上記のしっかりしたにあたります。】

剥がれ始めると、連鎖的にはがれてしまうイメージがある。
寒冷積雪地域には不向きか
特に積雪寒冷地域には向いていないのではないかと思います。

ウレタン防水の、ゴムシートのような連結した柔軟性が高い防水膜が

一度剥がれると、とめどなく剥がれるという性質は致命的だと。。。
※寒冷地ならではの水分凍結膨張による影響はとても大きい


そういう面からも、ポリマーセメント系の防水材は、あえて高くしていない

柔軟性が良い形で寒冷地域にマッチしていると考えさせられます。
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グリーンペイント寺沢です


9月中旬は石狩市花川住宅と並行して、手稲区新発寒住宅を

施工させて頂きました。
手稲区新発寒住宅
新発寒住宅のお客様は当店の広告をご覧になられて、工事ご依頼いただいた

お客様になります、ありがとうございます!
高圧水洗浄作業
高圧水洗浄作業、この作業は地味な作業の為、一般的にあまり重要視されて

いないのではないかと思いますが、私は30年近くの塗装工経験から

塗替え工事において最も重要な作業と感じています。
洗浄作業後
時間と手間をかけて洗浄作業を行うと、上の写真のような基材欠損が

発生する確率は高く、洗浄作業前は何も問題なく見えていた外壁ですが

実は既存塗装膜の防水機能はすでに喪失していて、雨水がしみていた!
釘頭周りの浸水跡
前回塗替えから10数年経過する間に何百回と浸水、乾燥を繰り返し

5mmはあろうかという欠損が発生します。

なぜ洗浄作業で吹き飛ぶのか?

それは劣化箇所は粉のように粉化し、基材強度が無くなっているので

洗浄の水圧で簡単に吹き飛んでしまいます。
あいじゃくり周りの欠損
このような劣化箇所は目視や打診で発見するは非常に難しく

粉化部位のみを除去(壁全面)などは実現不可能な難易度になります。

それが、高圧水洗浄作業の水圧を使うと手間さえ惜しまなければ

比較的簡単に劣化箇所の発見、除去が出来ます。

粉化基材の上に塗装を行うのは、小麦粉の上に水飴を垂らすのと同じこと。。。

粉と共に簡単に水飴は剥がれ落ちることでしょう。(そんな料理はありませんm(__)m)

高圧洗浄作業を2時間で終わらせるか?、6時間かけるか?

3倍の労力と3倍の水道料金ですが、その建物の外装寿命を考えると

3倍程度とはまるで比較にならないほどの作業価値があります。
目地シーリング撤去
目地シーリングの撤去。
窓廻りシーリング撤去
窓廻シーリングの撤去。
換気口廻りが劣化しています
浴室換気口の廻りがボロボロになっています。

これはよくある劣化です。
劣化サイディングを外します
下地の透湿シートがグラスウールですが、この年代の建物であれば一般的です。

通気工法がとってあるので、通気不良の恐れはありません。
内部結露ではないかと思われます
内側から浸水したように見えます。
換気ダクトからの排気漏れ
たいていの場合、浴室から続く排気ダクトと換気口の接続箇所に

隙間があり、結露した水分がその隙間から漏れて、サイディング裏側から

浸水、劣化へと繋がることがほとんどです。

排気ダクトと換気口接続部をシーリングで防水しておきます。
ボコボコしています
雨の直接かからない鉄部には白錆が発生しやすい。
研磨作業
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研磨すると目視より広範囲に白錆が広がっていたことがわかります。
ガスBOXも研磨しておきます



続く。。。




















グリーンペイント寺沢です


石狩市花川住宅の続きになります。
欠損部をシーラーで浸透固着させる
表層を強化します
欠損した基材は浸透作用のあるシーラーで固着させます。
外部用補修材で形成
外部対応可能の補修材で形成します。
中塗り
中塗り塗装です。
中塗り後の凹凸補修
花川住宅は前回塗装時に、あいじゃくり補修がしてあったので

中塗り塗装後に隙間が空いたあいじゃくりや、釘頭等の凹凸を補修します。
上塗り
上塗りで元の色に戻すような感じになりました。
サビ止めタッチアップ塗装
屋根は下地研磨処理作業後にサビ止めタッチアップ塗装です。

当店施工で10年経過していますが、経過状況は良好なので下塗りサビ止めは

タッチアップ塗装で次回メンテナンスまで十分な耐久性を確保できます。

確実な塗装を行うと、次回メンテナンスが低コストでおこなえるという

特典までついてくるという、その逆もあるわけで業者選定はとても大切です。
ダクト内部サビ止め
ダクト内部は塩ビ鋼板なので、それに対応した塗料選定が必要になります。
平屋根塗装の数倍の厚みがあります
屋根全ての水が集まる場所なので、劣化も早く高い耐久性が求められます。

平屋根トタンと比較して2倍以上の塗膜厚を持たせて10年以上の

基材保護が可能になります。
バルコニーすのこは外して塗装します
バルコニーすのこの下にはゴミやほこりが積もっています。

すのこ材は止めビスの頭がサビて潰れていたり、経年劣化でゆがみが生じ

取り外しが難しい時もありますが、当店ではすのこを取り外し

下地処理から確実な塗装を行っております。
2液ハイソリッドシリコン塗装
屋根専用ハイソリッドシリコン塗装仕上げです。

1回塗の料金で2回塗りと同等の塗膜厚が形成できる高いコスパを誇ります。

確実に10年以上の耐久性を確保してくれます。
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この度は再度グリーンペイントに工事ご依頼いただき

誠にありがとうございました!















グリーンペイント寺沢です


石狩市花川住宅
9月上旬は北区屯田住宅と並行しながら、石狩市花川住宅を

施工させて頂きました。

花川住宅は10年前に屋根を施工させて頂いたリピートのお客様になります。

再度当店に工事ご依頼いただきありがとうございます!
足場仮設完了
足場仮設後にすぐ台風が来るとの事で飛散防止ネットを下げた状態です。
塗膜剥離も発生しました
高圧水洗浄作業後には塗膜剥離が各所で発生しました。
塗膜に浮きがあります
この縮れた塗膜、これはきっと既存塗装膜に不適合な下塗りシーラーを

塗装したことにより、浮き上がったものではないかと推測します。

この浮き上がりは質が悪く、中途半端に付着箇所と浮き箇所があり

高圧洗浄の水圧でも剥がれない所は剥がれませんが、簡単に剥がれる所もある。

なのでこのような塗膜は、念入りに洗浄して浮き箇所を完全に

除去しなければなりません。
部分的に欠損もある
そのほか、釘頭なんかは相当な長期間、浸水していたようで

ここまで釘頭周辺はサイディング基材が粉化していました。
増し打ちシーリングが剥がれてきます
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シーリングも部分的ではありますが、前回塗装時の増し打ちシーリングが

密着不良していて、洗浄圧力で剥がれた箇所があります。

このようになる原因は、増し打ちシーリングを行う前に既存シーリング表層

に溜まった粉化物、ブリード汚染等をしっかり洗浄作業で除去しなかった

ことが原因と考えられます。

このようなことからも、高圧水洗浄作業は塗替え工事において最重要作業である

と考えています。
屋根下地研磨処理
左が研磨前、右が研磨後
屋根は10年経過している状態で、サビや塗膜剥離はほとんどない状態です。

前回塗装時から10年間トタン基材をしっかり保護したことになります。

屋根のトタン下地研磨処理作業です。
パラペット屋根
前回屋根塗装時はパラペット屋根は施工していませんでした。

平面の屋根と比較して垂直屋根等の劣化は50%位で、平面2回塗装

パラペット屋根1回塗装位の周期で十分ではないかと思います。
かみ合わせ部にサビが出ています
さすがに前回塗装していないこともあって、トタン重ね合わせ部のサビと

塗膜剥離が発生しています。

横張りトタンの重ね合わせ部位は、サビ、土埃、苔なんかが発生しやすく

長尺トタンの下地処理と比較して1・5倍以上の労力が発生します。
ダクト内に浮きがある
ダクト内部に塩ビシートの浮きがあります。
塩ビシートが浮いています
塩ビ鋼板は新築から数えて30年付近で劣化がはっきり表れます。
ここまで範囲が広がっていました
ここまで劣化が進行していました。

塩ビシートの伸縮性が低くなり、熱膨張収縮に追従できなくなったところで

シート表面に亀裂が入り、そこから侵入した水分がシートで蓋になってしまい

長期間湿潤状態となって、急激に腐食が促進されてしまいます。
電動工具でサビを除去します
ダクト内は屋根全ての水が集まるので、中途半端な処理をすると

ダクト交換にまで発展する劣化が再発するので、徹底的な処理が

必要な施工箇所になります。
下地処理完了です
さび落とし作業完了です。


続く。。。


















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