グリーンペイント スタッフのブログ

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2023年03月

グリーンペイント寺沢です。

西区発寒住宅
3月下旬は手稲区富岡住宅と並行する形で、西区発寒住宅を施工させて頂きました。

発寒住宅は珍しい形で施工依頼を受けることになったのですが

元々、この住宅は8年前に当店で屋根塗装を施工しており、その時は前の施主様が

居住していて、現在の施主様は3年くらい前に中古住宅として購入したようです。

ではなぜ?当店のことをご存じだったかというと、前回工事の見積と保証書を

購入時に受け取っていたようで、それで当店へ見積依頼が来た形となります。

この度は当店に工事ご依頼して頂き誠にありがとうございます!
電線が敷地内に無数に走っています
足場内に電線が数本入っているので注意が必要です。
高圧洗浄作業
高圧洗浄作業いつものように作業していると・・・

石森君から「電線の下をくぐったら背中がびりびりした!?」との報告を受け
まさかの漏電
まさか、漏電している?

引き込み電線の根元を確認しましたがそれらしいものはない。

何なんだ?と壁を触った瞬間、私の手にも電気ショックが!

引き込み電線周辺の壁が電気を帯びています!

非常に危険な状態なので、北海道電力に電話すると大至急現場に来てくれました。

電力会社の方がテスター等を使って調べてみると、引き込み電線周辺の壁が

漏電していて、電線外側ではなく壁の内側に何か問題があるというところまで

判明しました。

火災の危険があるのでその日のうちに壁内部を電気が通らないよう仮設電線を

外部に新設し緊急対応してくれました。


後日調査したところ、外壁リフォームのサイディング張替え工事の際に

外側から打ち込んだビスか釘が電線を貫通したことで通電、高圧洗浄+雨により

外壁が広範囲で濡れたので漏電範囲が拡大したとの事でした。

漏電は非常に危険なので今まで火事にならなかったのが不幸中の幸いです。
浴室換気口廻りに白い跡があります
これはエフロです
工事初期から今まで経験したことがないことが発生しています。

浴室外側のサイディングに見慣れない白い跡?があります。

これはエフロレッセンスだと思われ、窯業系サイディングのモルタル成分が

何らかの影響で外側に滲み出している状態です。
板を撤去すると見たことない下地
問題個所のサイディングを剥がしてみると、見たことのない下地が現れました。
サイディング裏には結露
サイディング裏側には結露がびっしりです。
含水率が高い
含水率は11.4%、確実に異常な数値です。
他の箇所は適正値
他の箇所、8か所くらいチェックしましたが1%台で基準値でした。
この下地は何を意味するのか?
この下地は今まで見たことがありません、なぜ?横胴縁と縦胴縁が交差している?

このサイディング下地の意味が理解できません。

横張りサイディングなのにどうして横胴縁が必要なのか・・・
縦方向はこの穴のみで通気?



















縦方向へはこの小さな通気口しか通気しないということです。

異常なことが続くので作業を中断してお客様とのヒアリングを優先しました。


収集できた情報は以下の通りでした

・前オーナー様は新築施工後数年で外装サイディング工事を行った。

・そのサイディング張替え工事はクレーム工事として無償工事だった。
※近隣の方の証言ではかなり強引な手法で施工業者にクレーム工事を押し通したらしい。
 
・サイディング張替え工事前は縦張りサイディングだった。


・・・大筋の流れは読めました・・・重い気持ちになります。
横胴縁を撤去します
元々縦張りサイディングなので横胴縁だったのだが、強引なクレーム押しつけ

により施工業者が予算不足?か感情的な問題かで横胴縁を撤去せずに縦胴縁を設置した・・・


通常、胴縁やサイディング張り付けに使用するビスや釘の長さは決まっているはず

では?何故外壁よりもかなり内側に取り付けられてあるはずの引き込み電線を

貫通するようなビスを使うのか?

横胴縁未撤去による通気不良発生+長ビス使用で内部漏電なんてものを

感情的な問題により意図的に行われていたらと思うと怖いですね。



お客様には数日かけて事情説明しました。

下地から全てやり替えてサイディング張替え工事にするのが最も安全だということ。

全オーナーと施工業者間でのトラブルがあった可能性という仮説で発生しうるリスク等。

工事を中断して十分時間をかけて協議しました。
上から下まで横胴縁を撤去



















予算と効果の兼ね合いから最終決定したのは、とにかく浴室廻りの

サイディング内部結露がひどいので、浴室に干渉する横胴縁は全て撤去する。
板材を乾燥させます
基本的には含水したサイディングは使用せず廃棄し、新しいサイディングを

取付けるものですが、それもまたサイディング部材費、産廃処分費等が

発生します。

コストと想定耐用年数の兼ね合いから再利用を決定。

含水率が1%になるまで天日干しします。
板材裏側も3回塗りで防水処理しておきます
さらに結露が再発した際に裏側からの吸水を防ぐため、防水処理してあります。

お客様にとっても想定外なことが連発しているわけであり、それに伴う費用も

発生してしまいますので、当店としては当初見積り外の工事に対しては

原価で提供することでバックアップしたつもりです。


続く。。。











グリーンペイント寺沢です


2023年も早いものでもう3月です。

本年は仕事初めの段階で9月いっぱいまで予約が埋まっている状態で

リピート、ご紹介のお客様が増えたことで、このような活況を頂くことが出来

感謝しておりますm(__)mありがとうございます!
手稲区富岡住宅
仕事初めは手稲区富岡住宅、2010年6月に屋根塗装を当店で施工させて頂いた

リピートのお客様になります。
2010年6月に当店で屋根塗装
屋根は前回塗装から12年と9か月経過しています。
12年9か月経過
この経過年数を考えると状態はとても良いと思います。

屋根塗装の良好なメンテナンス周期として積雪寒冷地の場合

8年が平均といわれている中で、5年程度オーバーしていながら

サビや塗膜剥離はほとんど発生していない状態です。
良好な経過状況といえます
やはり、当店で行っている屋根トタン全面研磨紙掛けにより、このような良好な

塗膜を維持できていると思います。
高圧水洗浄作業
高圧水洗浄作業、この作業は軽く見られがちですが塗替え工事において

最も重要な作業です。

どんな作業工程であっても、この高圧水洗浄作業がしっかり行われなければ

その後の作業に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
シリコンシーリングの脱脂
北海道の金属サイディングに多用されているシリコンシーリングの始末です。

シリコンシーリングは多種の問題を抱えている建築部材で

その問題の1つが、このシリコン油による外壁面の汚染です。

シリコンシーリングからは油が滲み出し、雨水によって黒い跡となり

壁面に広がります。
シリコンシーリング処理
多種の問題のうちの最大のリスクとして、全ての液体を弾いてしまう特性があり

水は勿論、塗料も液体なので弾かれてしまい無理やり塗装しても

数年で簡単に剥がれ落ちてしまいます。

なのでシリコンの油膜を脱脂して、比較的シリコンにも密着しやすい

処理液を塗装することで完成した塗装膜を維持することが出来ます。
下塗りシーラー塗装
金属サイディングは雨のかからないところにサビが発生します。
サビ発生個所にはサビ止め塗装タッチアップ
そのような箇所にサビ止め塗料をタッチアップで塗装します。


富岡住宅は途中から職長斉藤氏に交代したので写真はここまでになりますm(__)m



この度は再度グリーンペイントに工事ご依頼いただき

誠にありがとうございました!
















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