グリーンペイント寺沢です
北区住宅、手稲区住宅とたてつづけに足場設置スペースが60㎝以下
基礎高3階建てというボリュームの大きい足場を架けつづけたので
屯田住宅では通常の2階建て、足場設置スペースも1m以上とゆとりがあって
余裕をもって作業を進めることができたので予定通りに足場仮設は完了しました。
早速足場に上り建物の高い所、隅々まで観察すると感心するほど
シーリングがボロボロです。
築年数から15年くらいではないかと思われるのですが
普通ここまで劣化するだろうか?さらに新築から数えて1回は塗り替え工事を
おこなっている形跡もあったのでなおさら。。。
かなり早めに1回目のメンテナンスをしているにもかかわらず
シーリングの劣化は特にひどい
なんでだろう~なんでだろう~♪^^;などと思いながらも
既存シーリングを撤去していると作業開始から
十分も経たないうちにシーリング断裂の理由が理解できました。
シーリングの三面接着防止とシーリング厚の調整目的に使われる
目地底のバッカー材が不均等に取り付けられ、厚い個所と薄い個所が所々にあり
バッカー材が厚くなりシーリングが薄くなっている箇所がほとんど断裂していて
外壁目地だけではなく窓回りのシーリングも同様の理由で同じような状態でした。
前回の塗り替え工事ではシーリングを施工していないようなので考えられる要因としては
新築時のバッカー材取付作業になにか問題があっただろうか?※あくまで推測であります
施工では、まず不均等な厚さのバッカー材を均等な厚さにしていかなければ
ならないのですが固めのスポンジのようなバッカー材
厚いところを薄くスライスして~~
薄いところをさっきスライスしたスポンジを付け足して~~・・・・
数メートルであれば出来ます。。。しかし300メートルは難しい。。。
現実に戻りまして^^;
厚くなっているバッカー材は取り除いて新しい薄いバッカー材に交換していくと
結局ほとんどの目地バッカー材を交換することになり
窯業系サイディングの外壁目地は目地底が浅いことが多く
通常は厚みの薄い紙タイプのバッカー材、ボンドブレーカーを使うことが多いのですが
まれに目地底が深い場合に角バッカーというスポンジタイプのバッカー材を
使うのですが、それでも厚み3㎜程度がほとんどで屯田住宅に使用されていた
7㎜厚の角バッカーを使うことはまれではないかと思います。
バッカー材が厚いため、その分シーリングの厚みが薄くなり
あのような断裂が各所で発生していたものと思われます。
7㎜厚バッカーを3㎜厚バッカーに交換して
シーリング厚を10㎜程度確保、これで耐久性の高い
厚みのあるシーリングを打ち込みする準備が整いました。
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