グリーンペイント寺沢です


4月上旬から中旬の間位から始まった南区澄川住宅の

施工をご紹介させて頂きます。
南区澄川住宅の足場仮設
澄川住宅は大型住宅で平均サイズ住宅の1.5倍ぐらいの面積があり

足場仮設ではかなりの足場部材を使用しました。

新築から1回塗替えをしてある状態で前回の塗替えから10年前後の

劣化程度でしょうか、外壁窯業系サイディングの目地、窓廻りシーリングには

表面に塗装膜があるのですが、ほとんどの箇所でシーリングのねじれによる

表層塗装膜の断裂が見られます。
シーリング表層にねじれが発生しています
このシーリングのねじれ?ともいえる症状は過去にグリーンペイントでも

経験したことがあり、現在の当社見解としては特定のシーリングメーカーの

シーリングを使用した場合に発生するものではないかと認識しています。

グリーンペイントではシーリングメーカーを以前に変更しており

現在ではシーリングのねじれは施工後1年、3年、5年、7年と確認していますが

シーリングねじれ発生率はゼロに近くなっているので、特定の商品に発生する

特有の問題ではないかと考えています。

シーリングを撤去していくと劣化は表面だけではなく、内部にも進行している

ようなので既存シーリングは完全に撤去していきます。
窓廻りシーリングもザックリカッターで撤去した後に
シーリング撤去は目地、窓廻り問わずにザックリと両サイドにカッターを

入れただけの簡易撤去であればすぐに作業は終わるのですが

ザックリ入れたカッターの後に残る既存シーリングの薄皮が問題で

その薄皮から剝離→シーリング断裂→浸水によるサイディング板材破損→

塗装膜は生きているのにシーリング断裂箇所からの浸水には無力。。。

なんてことも起こりえるので薄皮も撤去しておいた方が確実なのですが

薄皮撤去はとても時間と労力がかかります
丁寧に薄皮除去を行う
ザックリカッターー!!^^;(古いッ)の3倍くらいの時間がかかる

薄皮撤去ですが効果は確実にあります!
問題のあるシーリングは薄皮まで完全除去が望ましい
撤去後はボンドブレーカー取付→プライマー塗布→シーリング打ち込み

最後のシーリング均しですが、関東でお世話になっている曽根塗装店店主

曽根さんと一緒に仕事させてもらった時に、0,1ミリでも厚くシーリングを

残せるように限界ギリギリまで均し圧をコントロールして仕上げていく作業を

間近で見て「これは職人ができる最大のサービスの1つであることは間違いない」
(くどい?)

感銘を受けました、均し圧を弱めればシーリングは厚く残せますが

両サイドのマスキングテープ上に残ったシーリングがテープを剥がす際に

めくれてしまう大きなリスク、均し圧を少しでも間違えると手直し工事と

成功するとハイレベルな高耐久シーリング完成という表裏一体の仕上げ作業

高い技術力が必要な神経をすり減らす作業です。

店主曽根さんの姿を思い出し、自分もできうる限りの技術で

最大のサービスのうちの1つというやつ(くどい^^;)を実践していきたいと思います。
シーリング均しではえぐらないようフラットに仕上げます
引き続き屋根塗装もサビ止め塗装まで終わり屋根トタンの端末シーリングを

行っていた時に、何やら目に留まるものがありました
屋根錆止め塗装完了
トタン端末をシーリング施工していると
トタンの折り返し箇所にちぎれたような跡がある?
これは!
新築施工時に折り返し箇所を強く締めすぎたせいでちぎれたのでしょうか?

あまり見かけないものでしたが、ちぎれた箇所の内部までシーリングを充填して

防水処理をしておきます。
裂け目内部にシーリングを充填
外壁作業に戻ります!シーリングの硬化後には窯業系サイディングの基材への

浸透性に優れる弱溶剤エポキシシーラーを塗装して
浸透作用の高い弱溶剤エポキシシーラーを塗装
剥離欠陥の多い軒天井塗装では下塗りとして同様の浸透固着作用の強い

シーラーを塗装してから作業を進めていきます。
軒天井は剥がれやすいのでしっかりシーラーを浸透させます