グリーンペイント寺沢です


6月下旬は北区拓北住宅の外壁からみのみを塗装しました。

拓北住宅の外装はスチールサイディングで今回が初の塗替えになります。

屋根は数年前に当社で施工させて頂いており、リピートでの工事依頼です!

リピートで工事をご依頼いただけることは本当に嬉しいもので

新規のお客様へもリピートでご依頼いただけるよう全力で仕事しています!^^


スチールサイディング特有の雨がかからない箇所にだけ発生する

白サビがびっしりと発生しています。
雨のかからない所だけサビている
白サビがびっしり
この白サビは通常イメージされる赤サビの発生環境とはちょっと違うようで

赤サビは塗装膜が経年劣化で薄くなる、あるいは防水性が低くなった状態で

金属表面に水分が達して酸化作用によってサビる、という順序なので

雨や雪の水分が多くかかってしまう箇所、場所はサビやすいのですが

拓北住宅に発生しているような雨のかかりにくい個所の白サビというのは

雨がかかっている場所には白サビが発生していないことから

この箇所には何かが蓄積されて、その蓄積物が雨で流されないことが要因で

白サビを発生させる→大気中の塵や埃と排気ガスなどに含まれる窒素酸化物などが

混ざったものが雨水に流されることなくある程度の厚みまで蓄積し

水分を含みやすくなったところへ空気中の湿度が水分として作用することで

このような凹凸や表皮のめくれを伴うような白サビになります。
白サビのマクロ撮影
めくれ上がり凹凸状になっている
当然、このような酸化物質や粉化物の上に塗装を塗っても

簡単なことですぐ剥がれてしまうことでしょう、それは例えるならば・・・

ミルフィーユの上にチョコレートソースをかけ、固まった後に指でいじると

すぐに剥がれてしまうようなものですね!(;^ω^)く、苦しい。。。

この白サビはガッチリ研磨する必要があります。
研磨します
目の粗い研磨材でガシガシ削っていくと
粉化物や凹凸が取れる
既存塗膜の無い清浄な面になりました
このようにでこぼこした粉化物はあらかた除去することが出来ます。

白サビが発生していた雨のかかりにくい個所は塗替え後も白サビが

再発しやすいので全面サビ止め塗装の色とは違う色のサビ止め塗料を

拾い塗りしておくことで要注意箇所のみ合計4回塗りの厚膜となるので

サビの再発を防いでくれます!
サビ発生個所は白色サビ止めで部分塗り
続いてはスチールサイディングに付き物の外壁目地、窓廻りシリコンシーリング処理

北海道地区では現在から数えて15~25年前あたりの訪問販売が全盛期だった頃

スチールサイディングには大量にシリコンシーリングが施工されたようで

塗装密着不良や黒いシリコン汚染が外壁に広がってしまうリスクは説明されず

現在でもその実態はあまり知られていないのではないかと思います。
窓廻りにはシリコンシーリング
シリコンシーリング表面のシリコン油と付着しているゴミ類を溶剤洗浄して
溶剤で汚れを拭き取ります
その後にシリコンシーリングへの密着性が高い銀色の処理塗料を塗布します。
銀色のシリコン処理塗料を塗装

最後になりますがシリコンシーリングの弊害について

シリコンシーリングは本来水廻りの浴室や洗面台廻り、又はガラスの

端部シーリングに使用されるものです。

シリコンシーリングからはシリコン油が滲み出すのでほとんどの液体を弾いてしまう

欠点があり外壁のような建材に使用するとシリコン油に絡んだゴミや埃で

黒く変色するのと滲み出した油が周辺を汚染して、その後に塗った塗料まで

弾いてしまい、無理やり塗ってもシリコン処理が不十分な場合

数年で塗装膜がバラバラと剥がれてしまう恐れがあります。
雨上がりのシリコンシーリング
シリコンシーリング周りが水を弾いている!
シリコンシーリングの周り数cmが汚染されている