グリーンペイント寺沢です。


9月下旬は北区新琴似住宅を施工させて頂きました。

新琴似住宅は外壁面積の大きい大型住宅です。
北区新琴似住宅
軒天井の張り出しも無く、四角い形状を組み合わせたような形をしているので

足場仮設は近年にないくらいに、スムーズに終了しました。
足場仮設完了
建物2階には、壁内に組み込まれるような形でバルコニーがあります。
バルコニー内床スノコ
バルコニー床面には樹脂製スノコが設置されていて、たいていの場合

その下にトタン屋根があり、屋根塗装を行う都合、スノコを撤去します
スノコ取付けビス頭がなめている
新築時に取り付けられたスノコですが、設置の時に壁際など狭隘部

下手な打ち方をすると、ビス頭をナメらせる確率が上がります。

案の定、角部でなめらせたビスがあったので、ビス頭復活セットの出番です。
ビス頭復活セット^^
貫通ドライバーをナメた十字に合わせて、ハンマーで叩く

これを数回繰り返すと、大抵のナメた十字は復活します、が

それでもダメな場合は、打撃の力をビットの回転に転換するドライバー

潤滑スプレーと組み合わせることでほとんどのネジは復活します。
インパクトドライバーで十字を復活させる
スノコを外すとトタン屋根上はゴミが多く、このような組み込み型のバルコニーは

風が通りづらく,ゴミが溜まりやすいので、高圧水洗浄で綺麗にしておきます。
スノコ撤去後
ゴミが多いので洗浄で洗い流します
事前に準備を済ませてから、高圧水洗浄を始めていきます!
高圧水洗浄作業
新琴似住宅の外壁は、窯業系サイディング

高圧水の圧力で、外壁の経年劣化による脆弱部位が吹き飛びます!?
表層がはじけ飛んだ
このような脆弱箇所は、サイディング基材になる窯業系材が経年の

紫外線や風雨、風雪の影響で粉状に劣化したもので

既存塗装膜下で、数mm単位が粉化しているもので

脆弱箇所は外壁から浮き上がったような状態になっています。
脆弱箇所は高い水圧で除去します
広範囲を処理できる、高圧水洗浄で除去するのが最も有効です。
外壁チョーキング粉化物です
外壁の既存塗装膜の防水性能が落ちて、サイディング基材へ浸水するようになり

それにより窯業系基材の中性化や風化現象が発生しています。

外壁既存塗装膜の劣化→チョーキング現象の粉化物が写真のように流れ落ちます。
既存シーリングはひび割れている
洗浄作業が終わってからシーリング作業に取り掛かるのですが

外壁塗装工事では、洗浄作業とシーリング作業どちらを先に行うかが

塗装店によって違うこともありますが、グリーンペイントでは

既存シーリングに大きな断裂が無く、細かいひび割れ程度の場合は

洗浄作業から先に行い、シーリングの大きな断裂からの洗浄水の

浸水が懸念される場合は、シーリング作業を先に行うようにしています。
カッターを入れて
引っ張って抜き取る
シーリング撤去作業には、簡易撤去と呼べる作業薄皮までの撤去という

2種類の撤去作業があります
薄皮と壁面の間に!
簡易撤去は、カッターを入れて引き抜くだけという作業で

少ない作業労力で既存シーリングの撤去を行えます。
薄皮を残すとこのような隙間が出来ることもある
しかし、稀に写真のような既存シーリングと外壁材の間に断裂

発生している場合があり、ここに新規シーリングを打設すると

数年で早期断裂が起きてしまう原因になることがあります。
完全撤去後の状態
既存シーリングは薄皮まで撤去するほうが確実ではありますが。

作業労力は簡易撤去作業の2倍以上かかる作業になるので

グリーンペイントではお客様のご意向と、現状劣化具合を重ね合わせて

作業提案をさせて頂いております。
窓廻りもしっかり撤去します
窓廻りシーリングも同様に、薄皮を撤去していきます。
抉り取らないようフラットに均す
外壁塗装工事におけるシーリング打替え作業は、全体工事に対して

労力比率の大きい重要な作業になります。

塗装が生きていても、各所の端末となるシーリングが断裂することで

浸水による、通常の経年劣化とは違う、著しい劣化にも繋がるので

重要かつ、高い作業精度が必要な工事種目です。