グリーンペイント寺沢です


4月中旬は、過去に何回も当店に工事依頼を頂いている

お客様が所有されている北区新琴似マンションを施工させて頂きました。
北区新琴似マンション
4階建てで16室入居の大型物件なので当店での足場仮設は難しくなりました。

グリーンペイントの足場を全て使うとギリギリ仮設できそうなサイズですが

3階以上の高さを仮設したことがないことと、道路向かって右面がとても狭く

足場倒壊防止も兼ねて、ドリルで壁に穴をあけて取り付ける壁繋ぎも

必要になることから取引のある足場施工会社への依頼となりました。
外注による足場仮設完了
壁繋ぎ控え用の発電機を用意
マンション、アパート等では電気を使用することが出来ないことが多く

発電機の出番になります。
ヘアークラック以上はUカットを施工
0.3㎜以上のひび割れはUカット工法でクラック処理を行います。

その際にダイヤモンドカッターでコンクリートを削るので大量の粉塵が発生し

すぐそばに駐車場があるのでとても気を使います^^;
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大量の汚れが出る作業が終わったところで高圧水洗浄を行うのですが

ここでも通常の住宅塗装のようにはいかず、水の確保が必要になります。
トラック側には400リットル分のタンク
トラックダイナ号に200リットルタンク2個で400リットル
キャラバン側には500リットルのタンク
キャラバン号に500リットルタンクを積み込みローテーションで

給水ポイントから合計で7往復!水総使用量3000リットル以上

車両運転水運搬係1名、洗浄機への給水係1名、洗浄作業係1名、洗浄助手1名と

4名で行う壮大な^^;高圧水洗浄作業となってしまいました。。。
高圧水洗浄作業
洗浄作業中には建物裏面にある排気筒周りに施工されたシリコンシーリングが

原因と思われる前回塗替え塗膜がバラバラと剥がれる状態で
排気筒周りのシリコンからの汚染
ここまで大きく剥がれたのは初めて見ました。

見積り時にオーナー様から、「前回塗替え2年後くらいに黒い跡が出てきて

クレームでもう一度塗替えしてもらったんだよ」
汚染箇所は前回塗装が浮いていた
と聞いていて、「いったい何が起きたっていうの?」なんて思っていましたが

どうやら前回塗装時、広範囲に発生していた排気筒からの

シリコン汚染にそのまま無処理で塗装したのが原因のようです。
シリコンがたっぷり指先に付きます
そして、指先にシリコンがこびりつくほどの汚染です。

前回塗替えは1回目だったそうで、その時の高圧水洗浄作業時にも

シリコンによる広範囲の水弾き現象があったはずなのに

そのまま通常塗装を行っている形跡があり、洗浄作業員の知識不足か

塗装作業員への伝達ミスだったのか

しかし、2年後のクレーム塗り直し作業で塗装されたと思われる塗膜にも

シリコン処理跡がない事から技術・知識不足が最大の原因と思われます。
シリコン箇所には接着用プライマー塗布
かなり広範囲になりましたが、現状塗料中で一番シリコンシーリングへの

付着性が高い関西ペイントシープラを汚染箇所に塗りました。
関西ペイントシープラを使用
グリーンペイント過去の施工経年データから、シリコンシーリングへの直接ではなく

汚染箇所へのシープラの密着性は、経年剥離を確認していないので

この作業工法がベストと考えています。

※シリコンシーリング付着性では最近発売されたシャープ化学㈱から出ている
シリコンカバーNBの方がシープラより付着性は格段に強いのですが
粘度が高く広範囲への施工は難しいので使用用途が限られる点が惜しい・・・