グリーンペイント寺沢です
北区太平住宅の続きになります。

復旧した手摺を倉庫に運び木材用防腐塗料を塗装準備します。
お客様との事前打ち合わせでは、数パターンの施工方法を説明させて頂きました。
① 現在の木製手摺を活かし、最小限のコストで現状復旧する方法。
② 木製品は維持コストが高くなるのでアルミ製手摺に交換する方法。
③ 木製手摺は撤去して、手摺なし、屋上防水のみとする方法。
③は家族の憩いの場として使えなくなるので却下、②は①に対して3倍位の
コストが発生するので却下、木のぬくもりが好きで作ったものなので
①を選択、最小限のコストで最大限の改修効果を発揮する施工を、と
ご依頼いただきました。

腐食木部を外す為に、各所パーツを取り外します。

既存のビスは全体的にさびが進行しています。

ひどいものは腐食が進み、途中から折れてしまう物もありました。

木材パーツの取り付け面は、後々塗装できなくなるので先に塗装しておきます。

交換するパーツも取り付け面は先に塗装しておきます。

木製品は経年によるゆがみや伸縮などの影響で、取り外していくと
元通りに復旧できなくなることもあり、取り外し箇所は極力少なくしたく
その為、一つのパーツが最大で200㎏近いものもあり
運搬、降ろし、引き上げ等、腕がちぎれるのではないか?という
大変な作業となりました。

アンカーボルトの位置に合わせて土台となる木材に穴をあけます。
この土台木は最も腐りやすい部位になるので
防腐塗料を3回塗りしてあります。

穴をあけたり加工すると、その箇所は防腐処理されていない木材になり
腐食スピードが防腐処理箇所と比較して何倍も速くなるので
組み立て時に防腐塗料をしみこませます。

木材固定用のビス穴も同様に補修塗します。

組み立て作業を進めていきます。
古くなっている木なので、角部の突合せ箇所の調整や
溝を埋め戻しているので、アンカーボルトの固定位置等気を使います。


既存のアンカーボルトワッシャーは小さく、ぐらつきが大きかったので
今回はぐらつき軽減の為にワッシャーサイズを大きくしました。

続いてボルト隠し兼、補強用の木材パーツを加工します。

のみを使った経験が少なく新鮮な作業です。

掘り込み箇所もしっかり防腐塗料をしみこませます。




木材用防腐防虫塗料は元々、含浸性能は高いのですが
さらに、作業では浸み込ませる感覚を持って塗装することにより
より木材保護効果を高めることができます。

復旧完了、やはり角の突合せや、手摺高さがくるっていて
スペーサーを入れたり、出張っているところを削ったりする
加工が必要になりました。

今回の施工で最も肝心な箇所になる、土台木の収まりはこんな感じになりました。
既存の収まりは20~30mm位、掘りこまれた溝の中に土台木が
収まっていて、雨上がりにはそこに水が溜まり、水の中に木材が浸っている
状態でした。
それと比較して、今回の施工ではフラットな防水層の上に設置してあるので
乾燥性も改善されて、かつ土台木は防腐剤塗料3回塗り仕上です。
前回よりも大幅に耐久性が高い仕上げになっています。

お客様より、まだ車庫内天井に水で湿ったような跡があるとのことで
端末シーリングと防水層が形成されている状態での浸水です。

建物と車庫の取り合いが非常に怪しい。
本来であれば構造的にあり得ない話なのですが、もしかしたらと
確認してみると疑いが確信に変わりました。

太平住宅は築年数35年以上前であることから、現在外壁に施工されてある
サイディングはモルタル壁の上に施工された物のはずです。
であれば、サイディングの下にはモルタル壁があり、通常は内部で通り抜け
でもしない限り、建物と車庫を繋ぎ合わせて施工するメリットはないので
分離したものと考えますが、どう考えてもこの取り合いは怪しすぎます。
車庫に接する壁面の端末シーリングを急遽施工することになり
結果、車庫の漏水は完全に止まりました。
外壁サイディング施工するときに構造はしっかり見えていたと思います。
端末シーリングを怠った影響で10年近く漏水が続くことになったようです。

防水トップコートを塗り防水面も仕上がりました。

施工完了です。
この度はグリーンペイントに再度工事ご発注いただき
誠にありがとうございました!
北区太平住宅の続きになります。

復旧した手摺を倉庫に運び木材用防腐塗料を塗装準備します。
お客様との事前打ち合わせでは、数パターンの施工方法を説明させて頂きました。
① 現在の木製手摺を活かし、最小限のコストで現状復旧する方法。
② 木製品は維持コストが高くなるのでアルミ製手摺に交換する方法。
③ 木製手摺は撤去して、手摺なし、屋上防水のみとする方法。
③は家族の憩いの場として使えなくなるので却下、②は①に対して3倍位の
コストが発生するので却下、木のぬくもりが好きで作ったものなので
①を選択、最小限のコストで最大限の改修効果を発揮する施工を、と
ご依頼いただきました。

腐食木部を外す為に、各所パーツを取り外します。

既存のビスは全体的にさびが進行しています。

ひどいものは腐食が進み、途中から折れてしまう物もありました。

木材パーツの取り付け面は、後々塗装できなくなるので先に塗装しておきます。

交換するパーツも取り付け面は先に塗装しておきます。

木製品は経年によるゆがみや伸縮などの影響で、取り外していくと
元通りに復旧できなくなることもあり、取り外し箇所は極力少なくしたく
その為、一つのパーツが最大で200㎏近いものもあり
運搬、降ろし、引き上げ等、腕がちぎれるのではないか?という
大変な作業となりました。

アンカーボルトの位置に合わせて土台となる木材に穴をあけます。
この土台木は最も腐りやすい部位になるので
防腐塗料を3回塗りしてあります。

穴をあけたり加工すると、その箇所は防腐処理されていない木材になり
腐食スピードが防腐処理箇所と比較して何倍も速くなるので
組み立て時に防腐塗料をしみこませます。

木材固定用のビス穴も同様に補修塗します。

組み立て作業を進めていきます。
古くなっている木なので、角部の突合せ箇所の調整や
溝を埋め戻しているので、アンカーボルトの固定位置等気を使います。


既存のアンカーボルトワッシャーは小さく、ぐらつきが大きかったので
今回はぐらつき軽減の為にワッシャーサイズを大きくしました。

続いてボルト隠し兼、補強用の木材パーツを加工します。

のみを使った経験が少なく新鮮な作業です。

掘り込み箇所もしっかり防腐塗料をしみこませます。




木材用防腐防虫塗料は元々、含浸性能は高いのですが
さらに、作業では浸み込ませる感覚を持って塗装することにより
より木材保護効果を高めることができます。

復旧完了、やはり角の突合せや、手摺高さがくるっていて
スペーサーを入れたり、出張っているところを削ったりする
加工が必要になりました。

今回の施工で最も肝心な箇所になる、土台木の収まりはこんな感じになりました。
既存の収まりは20~30mm位、掘りこまれた溝の中に土台木が
収まっていて、雨上がりにはそこに水が溜まり、水の中に木材が浸っている
状態でした。
それと比較して、今回の施工ではフラットな防水層の上に設置してあるので
乾燥性も改善されて、かつ土台木は防腐剤塗料3回塗り仕上です。
前回よりも大幅に耐久性が高い仕上げになっています。

お客様より、まだ車庫内天井に水で湿ったような跡があるとのことで
端末シーリングと防水層が形成されている状態での浸水です。

建物と車庫の取り合いが非常に怪しい。
本来であれば構造的にあり得ない話なのですが、もしかしたらと
確認してみると疑いが確信に変わりました。

太平住宅は築年数35年以上前であることから、現在外壁に施工されてある
サイディングはモルタル壁の上に施工された物のはずです。
であれば、サイディングの下にはモルタル壁があり、通常は内部で通り抜け
でもしない限り、建物と車庫を繋ぎ合わせて施工するメリットはないので
分離したものと考えますが、どう考えてもこの取り合いは怪しすぎます。
車庫に接する壁面の端末シーリングを急遽施工することになり
結果、車庫の漏水は完全に止まりました。
外壁サイディング施工するときに構造はしっかり見えていたと思います。
端末シーリングを怠った影響で10年近く漏水が続くことになったようです。

防水トップコートを塗り防水面も仕上がりました。

施工完了です。
この度はグリーンペイントに再度工事ご発注いただき
誠にありがとうございました!
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