グリーンペイント寺沢です


9月下旬は手稲区新発寒住宅を施工させて頂きました。
手稲区新発寒住宅
施主様は当店ホームページを見て工事発注してくれた新規のお客様になります。

私は、あまり他のホームページやブログを見たりしないので我流で

書き続けていますが、そんなつたないグリーンペイントのホームページを見て

ご連絡頂けたことはとてもうれしかったです、ありがとうございます!
屋根トタンの下地研磨
屋根の下地処理、研磨処理作業です。

屋根にはチョーキングした既存塗膜、もろいサビ、固着した汚れ?

とても細かい藻類、等々がこびりついています。
研磨作業
これらの固着物を、高圧水洗浄作業だけで除去するのは難しく

トタン屋根の本格的な下地処理としては研磨処理となります。
R0014801
研磨処理には1種ケレン~4種ケレンまであり1種に近づくほど

必要労力とコストがどんどん高くなります。

より良い仕事を求め、工事品質を追求していくとコストが際限なく上がり

屋根トタンを新品にする、トタン張替え工事と金額が変わらない?

なんてことになってしまうので、他業種と比較して安価であるという塗装工事の

最大メリットを生かしたうえでの必要労力とコストの見極めが大切になります。
唐草止め釘のサビ
唐草の止め釘がサビていることはよくあります。

ステンレス釘を使えばよいのに、といつも思いますが

新築工事に求められる合計許容コストの制限がそうさせるのか

それとも板金工の利益率追求による黙認行為なのか

真相はわかりませんが、サビているものは対応が必要です。
研磨処理後
サビは鉄の表面が酸化鉄に変化したもので、表層はざらざらしていて

強くこするとボロボロと崩れ落ちるぐらい脆いので

研磨処理にて表層の酸化鉄を除去します。

不安定な酸化鉄を除去することなく「サビの上にすぐ塗れる!」等と宣伝

しているホームセンターの塗料はとても危険な塗料&工法だと思います。
黒色錆止め塗装完了
下地処理後に黒色錆止め塗料を塗装します。
トタン端末シーリング
トタンの端部になる箇所はシーリングを打ち換えておきます。
ビス類はサビています
配線を止めるビスもサビています。

先ほども書きましたが、やはり新築販売価格による影響よりも、

各施工業者による判断のほうがウエイトが大きい気がします。
ステンレス製ビスに交換
ステンレス製のビスに交換。
水切りコーナー破損
関東ではトタン製の水切りが多いイメージでしたが

北海道ではアルミ製の水切りが多く、積雪による影響を考えたうえで

採用されているものと思いますが、コーナー部材が樹脂製で貧弱です。

劣化が進行しやすく10年も経過すると、ちょっとした衝撃で

粉々に砕けてしまいます。
金属カバーで復旧
金属製のコーナー材カバーを取り付けます。

最終的に塗装コーティングするので丈夫で、かつ耐久性も安心です。
既存シーリングの劣化具合
既存シーリングは、非常に悪い状態です。

新発寒住宅は、今回が初めての塗替えなので築年数10~14年位

その経過年数でここまでの断裂が発生しているので

施工方法、施工技術、使用材料共に低品質だったと思います。
窓廻既存シーリング撤去
窓廻り既存シーリング撤去。

元のシーリングと比較して幅、厚みとも3倍程度確保します。
既存シーリングの3倍程度の幅と厚み
このような形で施工するシーリングを三角シーリングと言いますが

通常のフラットに施工するシーリングと比較して1.5~2倍の

シーリング材を使用します。

シーリングで最も重要な耐久性は、ほぼシーリング使用量と比例します。


続く