グリーンペイント寺沢です


手稲区新発寒住宅
10月中旬は北区屯田住宅と並行する形で、手稲区新発寒住宅を

施工させて頂きました。
足場仮設完了
新発寒住宅は当店広告で工事依頼いただいた新規のお客様になります。

当店を選んでいただきありがとうございます。
高圧洗浄作業
高圧水洗浄作業です。
外壁は多くの欠損が発生
洗浄後には水圧により、外壁表層の脆弱箇所が吹き飛びました。

新発寒住宅は築年数が10年位なので、念のため確認すると

親水コートが施されたサイディングということがわかりました。
表面はこんな感じです
光触媒コーティングや無機コーティングと比較して親水コーティングは

塗料との密着性にそれほどの悪影響は少ないのかもしれませんが

念のため高密着型の弱溶剤系2液エポキシ樹脂シーラーに変更します。
R0016217
しかし、親水コートとは雨水を弾かず親水して洗い流すものですが

この脆弱部位の数の多さを見ると、サイディング基材の耐久性とは

ほとんど関係のないコーティングなのだなと思います。
シーリングが各所で断裂しています
新発寒住宅は当初、シーリングのみ打ち換えを見積り依頼されました。

窯業系サイディングなのにシーリング打ち換えだけとは?珍しいなと。。。
R0016209
築年数10年程度で、このシーリング断裂は欠陥工事と認定しても良い。

少量の断裂が発生することはよくありますが、ここまで大量に断裂箇所が

あるということは、新築工事でシーリング作業時にプライマーをきちんと

塗らなかったか?雨降りの中作業続行?、降雨後のサイディング基材含水率が

高い状態でシーリング打ち込みを行ったか?そんな所ではないかと思います。
断裂化箇所からの浸水も確認できます
シーリング断裂箇所は水が浸み込みやすく、そこからサイディング基材の

劣化が進行します。

なので、作業員の知識、経験、力量も大事ですが、最も工事品質を左右するのは

作業者の人間性ではないかと思います。

「自分の利益を上げることが出来るのであれば他人の損害は気にもならない・・・」
目地シーリング撤去
目地シーリングの撤去。

目地底はくっついてなく、3面接着になっていません。

また、2液シーリングでよくある硬化不良もありません。
窓廻りシーリングの断裂
ざっくり撤去しました
窓廻シーリングをざっくりカッターを入れて撤去した状態です。

この撤去だけだと簡単、短時間で作業できます。
この薄皮撤去に時間が掛かります
この薄皮を撤去するのに時間が掛かります。

見積書に【シーリング撤去】とあった場合、先の撤去と後の撤去では

作業効果、作業手間共に1.5倍近くの違いがあります。

どこまで、どれくらい?の作業を行うのかを細かく提示している施工店は

間違いなくその作業を行うでしょう。

作業を細かく提示していない施工店は、ほとんどの場合

作業効果、作業手間共に低い作業を行うでしょう。。。
プライマー塗布
シーリングプライマーです。

1液型シーリングの場合、シーリング自体の接着性もあるのでプライマー無しでも

ある程度の密着性能があるのですが、2液型シーリングにはシーリング自体の

密着性はほとんどないのでプライマー頼みになり、プライマー塗布が

しっかり行われない場合は確実に断裂します。
シリコンシーリングの脱脂処理
シリコンシーリングにこびりついた油分と汚れを脱脂します。
シリコンシーリングのプライマー
シリコンシーリングにもある程度密着するプライマーを塗装します。

シリコンシーリングは特性上、完全密着する塗料は存在しません。


上の写真でもわかるようにステンレス製の換気口は20年くらい経過すると

汚く変色したり、サビが細かく発生したりするので

金属プライマー塗布後に、外壁と同色で塗装するのが良いと思います。
下塗りシーラー塗装
親水コート対策として、塗り替え工事では最も強い密着性を持つ

2液エポキシ樹脂シーラーに変更して下塗り。


続く。。。
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